「怖いか。独学で5年かけて得た俺の栽培技術が」脱サラして農家に挑戦 29歳男性が育てたキャベツ畑が圧巻 転身のきっかけとは?

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2025年07月02日 12:00  まいどなニュース

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Tomoyaさんが栽培した大玉サイズのキャベツ/Tomoyaさん(@aatomoyaaa)提供

「怖いか。独学で5年かけて得た俺の栽培技術が」

【写真】見渡す限りのキャベツ畑…これが栽培技術を学んだ成果です

香川県で農業を営むTomoyaさん(@aatomoyaaa)が、見渡す限り鮮やかな緑に覆われたキャベツ畑の写真をXに投稿すると、「美しい」「凄すぎる!」「立派すぎて驚いた」といった称賛の声が寄せられました。投稿には、5年かけて磨いた技術への自信がにじむ一文が添えられていました。農業未経験から始まり、試行錯誤を重ねてたどり着いた成果に、多くの人が注目しています。

投稿したTomoyaさんは現在29歳。もともとは高校を中退し建設業界で働いていましたが、24歳でその仕事を辞めたあとは、約4年間にわたって福島県で東日本大震災の復興関係の仕事に従事していました。その後2019年に脱サラして農業を始めたという異色のキャリアの持ち主です。

復興の仕事がひと段落し香川県に戻った後、キャベツの価格が高騰している状況を見たTomoyaさんは「キャベツを作ってみたら儲かるかも?」と農業に関心を持ったと言います。突如、脱サラして農家に転身することを決めたTomoyaさんでしたが、周囲の反応はどのようなものだったのでしょうか。

「当初の周囲の反応は、『まじ?!』『儲からないからやめといた方が…』といった声がほとんどでした(笑)」(Tomoyaさん)

いまや立派なキャベツ畑を育てているTomoyaさんですが、そもそも未経験からどうやってキャベツ栽培のノウハウを学んだのか、伺ってみました。

「基礎的なことは近所の農家さんで1年間研修させていただきました。ただ、研修先ではキャベツを栽培していなかったので、SNSを通して産地の農家さんに教えていただくなど、主にSNSを活用した情報収集が中心でしたね」(Tomoyaさん)

キャベツ栽培を始めてからの5年間で特に大変だったこととして、「資金繰りと農地の集積」と話すTomoyaさん。

「農業を始めてすぐの頃はうまく栽培できず、売り上げは立ちませんでした。農地を貸していただけないこともあり、それが一番大変でした」(Tomoyaさん)

農業を始めた当初はうまく栽培できなかったと話しますが、SNSへ投稿されているキャベツはどれもキレイで立派なものばかり。栽培をする上で、どのようなポイントにこだわっているのでしょうか。

「栽培のこだわりは、“食べて美味しく、見て美しく”を意識して、土づくりからの管理を徹底している点です」(Tomoyaさん)

「見世物ではなく、魅せる農業を」というコンセプトを掲げてキャベツ農家の一員として活躍されているTomoyaさんに、農業をしている中で嬉しかったエピソードを聞いてみました。

「成功体験という成功体験はまだないのですが、年々仲間が増えてきて、ひとりの目標がみんなの目標に変わっていき、それを達成できた時がやはり一番嬉しいです」(Tomoyaさん)

今回、独学で積み重ねてきた経験の集大成として投稿したキャベツ畑の写真が注目を集めましたが、寄せられたコメントを読むうちに、Tomoyaさんはさらに奮い立たされたと言います。

「今回このように大きな反響があり、多くの温かいコメントをいただいたのですが、すべてに目を通していくうちに“もっと頑張らないと”と思い、活力に繋がりました」(Tomoyaさん)

「次世代に農業を目指してもらえるよう、仲間と一緒に切磋琢磨していく」と語るTomoyaさんに、未経験から新しい分野へチャレンジしたいと考える人に向けてメッセージをいただきました。

「感謝を忘れずに、自分の心に素直に行動して欲しいと思います。“自分の理想を叶えられる人は、恐れずに一歩を踏み出した人だけだ”、と伝えたいです」(Tomoyaさん)

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  • …ほほう…これはこれは……うつくしい甘藍ですね……この緑色の層がどのくらいあるのか気になります……щ(゜▽゜щ)剥キタイ……蒸シタイ…。
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