安倍晋三元首相銃撃事件から3年となり、現場近くに設けられた献花台で手を合わせる人たち=8日午前、奈良市 安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件から3年となった8日、現場の近鉄大和西大寺駅前(奈良市)に設置された献花台には、朝から多くの人が訪れた。静かに手を合わせた人々は「あっという間」「悔しい」などと語った。
献花台は地元の有志団体が設置。参院選の期間中であることから正面を白い幕で覆い、安倍氏の遺影が外から見えにくくするなどの配慮をした。
照り付ける日差しの中、午前9時半ごろに献花台を訪れた京都市北区の大学生野田怜さん(21)は「安倍さんはリーダーシップがあった。選挙中に政治家が亡くなるのはあれが最後になってほしい」と語った。亡くなった翌日も献花に訪れたという奈良県五條市の団体職員山本修二さん(67)は「3年はあっという間だった。悔しい」と話した。
奈良市から訪れた主婦(64)は、事件について「(山上徹也被告は)2世信者として悔しい気持ちもあったと思うが、怒りを向ける方向が間違っていた」と語った。

安倍晋三元首相銃撃事件から3年となり、現場近くに設けられた献花台に花を手向ける女性=8日午前、奈良市

安倍晋三元首相銃撃事件から3年となり、発生時刻に合わせて黙とうする人たち=8日午前、奈良市

安倍晋三元首相銃撃事件から3年となり、発生時刻に合わせて黙とうする女性=8日午前、奈良市