
■MLB エンゼルス10ー5ダイヤモンドバックス(日本時間13日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルスの菊池雄星(34)が本拠地でのダイヤモンドバックス戦に今季20度目の先発、5回2/3、93球を投げて、被安打6(2本塁打)、奪三振5、四死球1、失点3(自責点3)。E.スアレス(33)に2本塁打(30号、31号)を浴びるなど3失点も4勝目、6回には打球が利き腕の左腕の上腕に直撃するアクシデントに見舞われた。
前回8日は5回4失点で勝敗はつかず、菊池はこの日の先発で、16日に行われるオールスターゲームでの登板は回避となった。相手はナ・リーグ西地区4位のダイヤモンドバックス、通算成績は5試合で1勝1敗、2020年9月以降、約5年は黒星がついていない。
オールスター2度目の選出もこの日先発で、2度とも登板は出来なくなった。菊池は立ち上がり、早いカウントから打ってくるダイヤモンドバックス打線に慌てず、3球で2死を奪った。3番・L.グリエル(31)もカウント1ー2から4球粘られるが、8球目、カーブを打たせてライトフライと3者凡退に抑えた。
エンゼルスはその裏、無死満塁で4番・T.ウォード(31)がショートゴロも全力疾走で1塁はセーフ、3塁走者がホームに還り、1点を先制。その後は後続が続かず、無死満塁も1点のみに終わった。
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先制点をもらった菊池は2回、先頭の4番・E.スアレス(33)にフルカウントからスライダーが甘く入り、大谷に2本差と迫る左中間への30号ソロで同点に追いつかれた。ホームランを浴びた菊池だったが、5番・J.ネイラー(28)、6番・R.グリチック(33)とカーブで2者連続三振と気持ちを切り替えて打ち取った。
3回、3者凡退に抑えた菊池は4回、1死から4番・スアレス、カウント0ー1から外角低めのストレートを逆方向に叩かれて、大谷に1本差とせまる2打席連続の31号、菊池は打たれてはいけない相手に2本塁打を浴びて1対2と勝ち越された。
エンゼルスは4回、無死2塁で5番・J.アデル(26)がセンターオーバーのタイムリーツーベースで同点、さらに1死三塁で7番・J.ソレーア(33)がライトへ犠牲フライ、9番・L.レンヒーフォ(28)もタイムリーを放ち、4対2と打線が菊池を援護した。
勝ち投手の権利がかかる5回、しかも勝ち越してもらった次のイニング、先頭の7番・J.マッキャン(35)はストレートで見逃し三振、8番・A.トーマス(25)には低めのストレートで空振り三振と前の回から3者連続三振、この回を無失点に抑え、勝ち投手の権利を手にした。
その裏、無死一塁で3番・M.トラウト(33)がライトへ17号ツーラン、6対2と4点のリードを奪った。6回のマウンドに上がった菊池は1死一塁で2本のホームランを打たれている4番・スアレス、1球目のカーブを救いあげられたが、高く上がったレフトフライに打ち取った。続くは5番・ネイラー、1球目のスライダーを打たれ、強烈なピッチャーライナー、これが菊池の左手上腕に直撃した。菊池はうずくまって痛みに耐え、何とか立ち上がり投球練習を行った。
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続投した菊池だったが6番・グリチックにはカーブを左中間に運ばれて失点、6対3と詰め寄られたところで、菊池は降板となった。5回2/3、93球を投げて、被安打6(2本塁打)、奪三振5、四死球1、失点3(自責点3)、スアレスには2本の本塁打(30号、31号)を浴びたが、落ち着いたピッチングを見せた。
しかし、8回には2死満塁から中継ぎ陣が捕まり、内野安打と押し出しで2失点、6対5と1点差に追い上げられた。それでもその裏、1死満塁のチャンスを作り、1番・Z.ネト(24)がライト前へタイムリー、2番・N.シャニュエル(23)もライト前へ、3番。トラウトもライト前へ、3者連続ライト前タイムリーで4得点と10対5とリードを広げた。
菊池の登板で先発全員安打の15安打10得点で6月25日以来の連勝、菊池も6月26日以来の4勝目を手にした。ダイヤモンドバックスのスアレスは31本塁打でリーグトップの大谷に1本差、2打点をあげて、77打点とトップの鈴木誠也(30、カブス)とP.アロンゾ(30、メッツ)に並んだ。