国民生活センターの看板 体育祭や文化祭などの学校行事で、クラス全員がおそろいで着用する「クラスTシャツ(クラT)」が届かないトラブルが多発している。国民生活センターは、コピー商品にも注意した上で、信頼できる業者を選ぶよう呼び掛けている。
2022年10月に消費者庁が事業者名と事例を公表して注意喚起したが、その後もトラブルが絶えない。同センターによると、24年度は数十件の相談があったという。
24年7月には、税関で没収されたことを理由に納品されなかったのに、クラT39枚の原価代として約4万円を請求されたと高校教師から相談が寄せられた。カタログから選んだデザインは有名サッカーチームのエンブレムが入ったものだった。
同年10月には、学校にあったパンフレットから注文したクラT34枚が文化祭当日になっても届かなかったとの相談が女子高校生からあった。事業者とやりとりしていたLINEで何度も連絡したが、返事はなかったという。
同センターは、事業者の連絡先やキャンセル条件、発送予定日などを把握して注文することを推奨。コピー商品の可能性があるものは選ばないよう求めている。担当者は「学生が注文する場合は事前に先生や保護者に相談し、期間に余裕を持って注文してほしい」としている。