限定公開( 1 )
セクハラ防止活動に取り組んでいた馬奈木(まなぎ)厳太郎(いずたろう)弁護士=第二東京弁護士会=からセクハラを受けたとして、舞台俳優の女性が馬奈木弁護士に1100万円の損害賠償を求めた訴訟は、東京地裁で和解が成立した。女性側によると、馬奈木弁護士が女性の意思に反して性的関係を持ったことを認めて謝罪し、解決金を支払う内容。解決金の額は非公表。5月20日付。
訴状によると、女性は2017年、高校生の時に演出家からセクハラ被害を受けたことを実名で告発。馬奈木弁護士は女性の代理人として演出家と交渉した。女性は18年に「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」を設立して代表に就任し、馬奈木弁護士が同会顧問を務めていた。
女性は、19年9月〜22年1月に馬奈木弁護士から体を触られたり、性的なLINEメッセージを送られたりするなどのセクハラを受け、22年1月には性行為も強要されたとして、23年3月に提訴していた。
馬奈木弁護士は当時、自身のブログで、女性の体に触れたり、性的関係を迫るメッセージを送ったりしたことを認め、「被害を救済すべき立場の弁護士が被害を生じさせてしまった」と謝罪した。【安元久美子】
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 THE MAINICHI NEWSPAPERS. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。