男性2人が襲われた現場周辺を調べる警視庁の捜査員ら=31日午前、東京都千代田区 31日午前9時5分ごろ、東京都千代田区神田須田町の路上で、「けんか、口論。鉄パイプで一方的に殴っていた」と目撃者から110番があった。警視庁万世橋署によると、歩いていた中国人の30代男性2人が男4人組に突然鉄パイプで頭を複数回殴られ、額から出血する大けがをした。1人は意識がもうろうとしているが、いずれも命に別条はないという。同署が逃げた4人組の行方を追っている。
4人組は20代ぐらいで、作業服やパーカーを着用し、頭にタオルを巻いていた。男性2人は4人組と面識がないと話しており、金銭などは要求されていないという。
4人組は襲撃後、JR秋葉原駅方面に走って向かい、なにわナンバー(大阪)のレンタカーに乗り込み逃走した。レンタカーはその後、足立区梅田のマンション駐車場に乗り捨てられているのが見つかった。
現場付近の防犯カメラには、レンタカーと同じ車種の乗用車が一方通行を逆走する様子が映っていた。
現場はJR神田駅近くの飲食店などが立ち並ぶ地域。周辺は規制線が張られるなど騒然とした。
近くの会社に勤務する40代男性は「秋葉原駅に向かう途中で血痕や規制線が張られるのを見た。近くで事件が起きて怖い」と声を震わせた。40代女性は「金属音の後に叫び声が聞こえた」と話した。