店員さんに話しかけられたら「即退店」→“まさかの服屋さん”に潜入したら……「マジかよ」「なにこれすごい」

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2025年08月22日 21:15  ねとらぼ

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ねとらぼ

ただものではない様子が漂う店内。何が起こるんだ……

 池袋PARCO本館のB2Fイベントスペースにて、8月22日から9月7日まで期間限定でオープンするアパレルショップ「esc(エスケープ)」。何やら“店員さんに話しかけられたら即退店”という一風変わったルールがあるようなのですが……一体、どういうこと? オシャレなお店で気配を消すことには大の自信がある筆者が潜入してみました。


【画像】“まさかの服屋さん”に潜入


「話しかけられたら、即退店」!?

 「esc」は、“謎を解かないと服が買えない”不思議なアパレルショップ「TOKIQIL(以下、トキキル)」とゲームにまつわる事業を展開する「PARCO GAMES」がタッグを組んで運営する体験型ショッピングアトラクション。トキキルについては、以前にも筆者が挑戦したことがあります。


 “謎解き”と”購入体験”とをかけ合わせた施策の数々を展開するトキキルですが、今回設けられたルールはなんと「話しかけられたら、即退店」というもの。


 オシャレなアパレルショップでは店員さんが声をかけて商品選びを手伝ってくれることがありますが、一方で緊張してしまうという声もよく見られますよね。筆者もなかなか慣れず、古着屋さんなどに入るときにはいつもドキドキしています。


 「話しかけられたら、即退店」とはそんな人間の心理をついたようなテーマですが、しかしただでさえドキドキしているのに、「即退店」とまで制約がつくとより一層緊張感が高まってきます。というか、本来もっと商品を売るために声をかけるはずなのに、話しかけた人を帰してしまったら、お店としては本末転倒なんじゃ……?


店長の“熱い思い”を聞く

 と思っているのもつかの間、受け付けをすませたあとの事前説明では、どうしてそんな厳しいルールを設定したのか「店長」が直々に説明をしてくれました。


 どうやら、店長はタッチ1つで物を買えてしまうこの便利すぎる世の中で、あらためて「買い物」という行為に全力で向き合ってほしい様子。限られた時間で自分にとって本当に必要なものは何なのか考え、「買い物」に真っすぐ向き合う機会を与えてくれていたのでした。そんな奥深い理由があったとは……「本末転倒」とかいってごめん。


 しかし、そうであればなおさら筆者の独壇場です。なぜなら、僕は普段から横目で店員さんの動きを見つつ、自然に接触を回避している……つまり、普段から「店員に話しかけられたら即退店」を実践しているのだから!


 言っていて情けない思いがしてきましたが、今回ばかりはこれがプラスに働いてくれることを祈ります。どうやらステージは全部で3つあり、ファイナルステージに進めば商品の10%オフやその他特典などもついてくるようです。絶対に10%オフにするぞ!


作戦を練っていくぜ

 そんなこんなで受付&事前説明が終了。スタッフさんに案内された先では、まず前の組の人がステージ1・ステージ2に挑戦する様子を観察します。どうやらこれはチュートリアルのようなものらしく、実際に前の3人組もすらすらとクリアしていきました。


 前の組がファイナルステージへ突入すると、幕が降ろされます。ここで観察は終了。次は作戦を考える時間です。


 作戦会議室の壁には店内の見取り図と商品棚の写真が貼られています。作戦タイムは5分間。そのうちにどうやって買い物を遂行するかを考えていきます。


 買い物の目的は、かいつまんで言うと「ミッションをクリアしながら、目当てのものをカートに入れていく」というもの。店内にはモニターがあり、そこに表示されるなどしたさまざまなミッションを制限時間内に遂行していきます。


 「買い物」の制限時間は3つのステージで5分程度とかなり短いので、しっかりと作戦を練ることが重要です。そこで手掛かりとなるのが、「照明」と「モーションセンサー」という2つのキーワード。


 店内の照明は赤・青・緑と3色が移り変わり、どうやらその色によって店員さんの行動が変わるようです。また「モーションセンサー」は店内放送でアナウンスされ、それが発揮されてしまうと身動きが取れなくなってしまいます。その間に店員さんに話しかけられてしまったら……ゲームオーバーです。


 会議室に貼られた見取り図には、どの照明がいつ光りどこを照らすのか、また、モーションセンサーはいつ発動するのかなどの注意書きが書かれています。これらの情報をもとに、まだ見ぬファイナルステージで店員さんがどのように動くのかを予測することが、クリアの鍵となるというわけですね。


 うーんうーんと頭をひねらせていると、あっという間に5分が経過。ついに本番がやってきました。体験時点ではまだクリア者は出ていなかったとのことで、初クリアを目指します。ちなみに、本当は3人じゃないと大変らしいんですが、今回は1人での挑戦です。ということで、3倍頑張って、クリアしちゃうぞー!


ステージ1に挑戦!

 スタッフさんに案内され、ついにステージ1がスタート。ミッションは「ケーブルをつなぐ」と「サメのぬいぐるみをカゴに入れる」の2つです。ただ、ステージ1ではまだ店員さんが解放されていないので、モーションセンサーにさえ気を付ければ難なくクリアできます。


 順調にミッションを終えると、まだ少し時間が余るので、欲しいものがある人はここでカゴに入れておくのがおすすめ! ただ余裕は20〜30秒ほどしかなく、作戦会議中には商品を選んでおかないとカツカツになってしまうので、あらかじめラインアップを見ておき、欲しいものはしっかりと目星をつけておきましょう。なお、商品はカートに入っているものしか買えないので、注意が必要です。


 サメのぬいぐるみとともに、欲しいものもしっかりカゴに入れたら、いよいよステージ2のスタート。ここからは店員さんが解放されるので、一気に緊張感が高まります。


ステージ2は、なかなかの緊迫感

 前のグループの観察から推測した店員さんの行動をもとに、今度はモニターに移された9つのアイコンとモニターの下にある⚪︎×のマークとを照らし合わせて、⚪︎つきの商品をカゴに入れていきます。


 店員さんの行動には、フリーズモード、規則的に巡回するモード、そしてフリーダムに動き回る積極的接客モードの3つのモードがあるので、今がどのモードなのか見極めねばすぐにゲームオーバーです。


 1人で3つの商品を探し回るのは大変でしたが、なんとかクリア! そして間髪入れずに、ファイナルステージが始まります。


 ファイナルステージではステージ1とステージ2の経験をもとに、リアルタイムでミッションに挑むことに。集中力に理解力、決断力に行動力、全ての力を総動員して挑まなければならない超高難易度なのですが……残念ながら紹介はここまで! 残りはぜひご自身の目と耳で体験してみてください。「マジかよ!」「なにこれすごい」となること間違いなしですよ。


 ファイナルステージが終了すると、スタッフさんからはクリアのランクを教えてもらえます。僕はなんとSランクでした! しかし、これは最高レベルではないそうで、上にはまだ上がいるのだとか。どうやら、まだまだ修行が足りなかったようですね……出直してきます。


 とはいえ、ファイナルステージまで到達したので、念願の10%オフ権はゲットできました! その後は店を出て、カゴからピックアップした商品をお会計。なお、挑戦者は1100円以上の購入が必須となっているので、ご注意ください。


まとめ

 欲しいものの多くがボタン1つですぐに手に入るようになったこの便利な時代。その恩恵は計り知れないですが、多くの制約のなかで何が欲しいのかをとことん吟味したのちに手に取った商品はかけがえのないものになることでしょう。


 そんなステキ体験ができるアパレルショップ「esc」は、3500円(休日は5500円)のチケットを購入することで入店可能。チケットは1枠分で、1人でも3人でも同じ価格です。その他のルール・注意事項や、詳しいラインアップについては、公式サイトで確認できます。escのオリジナルグッズ以外にも、謎解き好きやアパレル好きにはたまらないブランドのアイテムがたくさん販売されているので、気になった人は、ぜひ事前に欲しいものをリストアップしてみてくださいね。



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