生後間もない乳児殺害疑い　「相談できず」10代男女逮捕　大阪府警

　生まれて間もない乳児を殺害したとして、大阪府警は30日、府内に住むアルバイトの母親（18）と、交際相手の建設作業員の男性（19）の2人を殺人の疑いで逮捕した。

　逮捕容疑は28日夜、府内の集合住宅の一室で出生直後の女児をごみ袋に入れて口を結ぶなどして窒息死させたとしている。

　母親は「赤ちゃんが育てられず、両親にも妊娠を相談できなかったので、どうしていいか分からなかった」と容疑を認め、男性は「一度はごみ袋を結んだが、30秒もしないうちに開けた」と一部否認しているという。

　府警捜査1課によると、2人は集合住宅で一緒に暮らしていた。女児は身長55センチ、体重4209グラムで自宅で出産したとみられる。

　28日夜に出産を打ち明けられた母親の親族が「生まれた子が息をしていない」と119番し、搬送先の病院から府警に連絡があった。

　司法解剖の結果、死産ではなく出生後に窒息死していたことが判明。2人に事情を聴いたところ、殺害をほのめかす供述をしたという。【斉藤朋恵、大坪菜々美】