DeNAは20日、森唯斗投手(33)が現役引退すると正式発表した。30日のヤクルト戦(横浜)で引退セレモニーを行う。
プロ12年目の今季は8月28日阪神戦(横浜)に先発で今季初登板。5回2失点で先発としては移籍後初勝利を収めた。翌日にチーム事情によって登録抹消されて以降出番はなかったが、通算485試合登板でソフトバンク時代には3度の胴上げ投手と18年にはセーブ王のタイトルも獲得。通算100ホールド100セーブ、新人から7年連続50試合登板など輝かしい成績を収めてきた右腕が現役生活にピリオドを打つ。
9月に入ってからは1軍での登板はなかったが、イースタン・リーグでは13日に11連勝中だった巨人2軍相手に6回2失点と好投して勝利に貢献。ベテランの意地を見せた。
ソフトバンク時代には4度のリーグ優勝、6度の日本シリーズ優勝、そのうち3度の胴上げ投手と何度も歓喜を味わってきた。親分肌で人間味あふれる人柄も愛された。後輩たちからは投手陣のアニキ的存在として慕われた。野球に向き合う姿勢を背中で示すとともに、積極的にコミュニケーションをとってきた。
8月の今季初登板後には「もがいているのが絶対にプラスになると思ってやるしかない。ユニホームを脱ぐまではもがきます」と話していた33歳が惜しまれつつもユニホームを脱ぐ決断を下した。
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◆森唯斗(もり・ゆいと)1992年(平4)1月8日、徳島県生まれ。海部−三菱自動車倉敷オーシャンズを経て13年ドラフト2位でソフトバンク入り。プロ1年目の14年から7年連続50試合以上登板。18年セーブ王。同年日本シリーズでは優秀選手賞。20年10月11日に球団初の「100セーブ&100ホールド」を達成。23年オフに戦力外を受け、DeNAと契約。オールスター出場2度。175センチ、91キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸4000万円。
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