<日本ハム7−2ロッテ>◇21日◇エスコンフィールド
俊足? 助っ人と「きづかい郡司」の活躍で日本ハムが2連勝を飾り、首位ソフトバンクとのゲーム差を2・5に縮めた。2点リードの3回1死二塁で“自称”俊足のフランミル・レイエス外野手(30)が右前への適時二塁打。その後2死二塁で郡司裕也捕手(27)が、巨体の助っ人が楽に生還できるようにと、左中間への9号2ランを放ち、相手を突き放した。
◇ ◇ ◇
2点リードの3回1死二塁。196センチ、135キロのレイエスが爆走した。ロッテ小島の内角高めスライダーに詰まったが、打球が右翼線にふらふらと落ちると、猛然と一塁を蹴って二塁に到達。「普段から全力で走っているので、あそこに落ちても二塁までいけます。メチャ足速い!」と、胸を張った。
2死二塁となり、打席に立った郡司は冷静だった。「(レイエスは)めちゃめちゃ息があがってた」。俊足“風”コメントを残した助っ人のために、「シングルヒットだとホームにかえってこれないので、長打を狙ってました」。カウント1−1から低めチェンジアップをうまく捉え、左中間スタンドへ放り込んだ。ベンチに戻るとレイエスからは「私、疲れた。ありがとう」と感謝された。やさしい9号弾を放った「きづかい郡司」は、2年連続2ケタ本塁打に王手をかけた。
|
|
郡司はヒーローインタビュー後、場内一周している際に、スタンドのファンがiPadで「ホークス負けたよ」と表示しているのを見て、2・5差に縮まったことを知った。実は試合中にも、ベンチ裏のスタッフの部屋から「シャー!」と絶叫が聞こえたという。「なんだなんだと思ったら(ソフトバンクの相手のオリックスが)満塁のピンチを抑えたらしくて。裏も盛り上がってるらしいです。エスコンはどこ行っても今、熱狂です」。選手もスタンドもベンチ裏も、逆転優勝へ向けてみんなで盛り上がっている。【永野高輔】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。