アルゼンチンのミレイ大統領(左)と会談するトランプ米大統領=23日、ニューヨーク(AFP時事) 【ニューヨーク時事】トランプ米大統領とアルゼンチンのミレイ大統領は23日、国連総会に合わせ、ニューヨークで会談した。トランプ氏は通貨ペソや株価などの急落に見舞われたアルゼンチンに対し、支援する意向を表明した。
トランプ氏は会談冒頭、「ミレイ氏を完全に支持する」と表明。ベセント財務長官がアルゼンチン側と協議していると説明した。ベセント氏は22日、為替介入に使う米財務省の「為替安定化基金」で、ドル建てのアルゼンチン国債やペソを買い支える案を示している。
トランプ氏は記者団に「支援であって、アルゼンチンは救済を必要としていない」とも強調した。世界銀行も同国に対し、民間投資も合わせて今後数カ月で40億ドル(約5900億円)規模の支援を行うと発表した。
右派のミレイ氏は、歳出削減や政府機関の縮小など「小さな政府」を志向し、トランプ政権の路線に近い。アルゼンチンの議会中間選挙を来月に控えるミレイ氏に、トランプ氏が「助け船」を出した格好だ。