
きのう、東京・杉並区で擁壁が崩れ、住宅が倒壊したことを受けて、区は別の場所にある他の擁壁についても緊急点検を行う方針を明らかにしました。
きのう午後7時ごろ、杉並区堀ノ内で高さ4メートルから5メートルほどの擁壁が崩れ、その上の木造2階建て住宅が倒壊しました。
住宅には50代の父親と20代の息子が住んでいましたが、息子は外出中で、父親も直前に避難していました。
擁壁は土砂崩れを防ぐために設置される構造物ですが、杉並区は以前からこの住宅の所有者に対して補強工事などの改善を行うよう指導していて、先週、所有者から区に工事を請け負う業者が見つかったと連絡があったばかりでした。
区内には、他にも補強工事や建て替えなどの改善を指導されている擁壁があるということで、区はきょう、こうした擁壁すべてについて緊急点検を行うと発表しました。
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杉並区によりますと、今回の倒壊でけが人はいなかったということですが、倒壊した住宅の住民と近隣の住民あわせて6世帯が避難をしたということです。
また、区道に残されたがれきの撤去について、区は今後、住宅の所有者と相談して方針を決めるとしています。