
三菱UFJ銀行の貸金庫から客の金塊などを盗んだ罪に問われている元行員の女に対し、東京地裁は懲役9年の実刑判決を言い渡しました。
三菱UFJ銀行の元支店長代理・山崎由香理被告(47)は、勤務先の支店の貸金庫から顧客の金塊など、あわせて3億9000万円相当を盗んだ罪に問われています。
先月18日の論告で検察側は、「金融全体の貸金庫業務に対する信用を揺るがしかねない」として山崎被告に懲役12年を求刑し、弁護側は「懲役5年が相当だ」と主張していました。
きょうの判決で東京地裁は、「被害は巨額で、短絡的な犯行に酌むべきところはない」として、山崎被告に懲役9年の実刑判決を言い渡しました。
最後に裁判官が、「これから服役期間が続く。まずはやったことについてどう受け止めていくのか考えてほしい」と語りかけると、山崎被告は前を向いたまま黙って聞いていました。
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