アニメーション映画『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)新場面カット(C)2025 スタジオ地図 日本および全世界で東宝とソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの共同配給が決定しているスタジオ地図・細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』(11月21日より日本公開、12月にアメリカで先行公開後、世界で順次公開)。主人公の王女“スカーレット”の復讐と闘いを描く本作より、戦闘シーンの新場面カットが解禁された。
【画像】新場面カット&ジン・キム氏のスケッチデザイン スカーレットは父の復讐に失敗して《死者の国》に送られるが、そこで再び宿敵に復讐を果たそうとする物語。“全く新しいアニメーション表現に挑戦したかった”という挑戦心から生み出された本作は、細田監督作品史上でも“最も激しいアクション”が巻き起こる。
歯を食いしばり、激しい復讐の炎を目に宿したスカーレットが、今にも鞘から剣を抜いてこちらに迫ってくるようなカット、宿敵クローディアスが送りこんだ刺客を返り討ちにするカット、自分よりも体格の大きな鎧をまとった兵士との刃の応酬など、スカーレットの戦闘能力の高さも感じることができる。
また、細田監督が「全く新しいアニメーション表現に挑戦したかった」と語る通り、アクション演出・スタントコーディネートには、園村健介(モーション/スタントコーディネーター)および伊澤彩織(スタントアクター)ら、日本映画界のアクション表現を牽引するスタッフが参加していることも明らかにされた。
細田監督は、イタリアで開催された「第82回ベネチア国際映画祭」を皮切りに、カナダ「トロント国際映画祭」、米国「第63回ニューヨーク映画祭」など、世界を飛び回っている。
現地時間10月17日には、米ロサンゼルスで開催された「Animation is Film Festival」に参加。ハリウッドの中心地にあるチャイニーズ・シアターでのプレミアイベントには、多くの海外メディアやファンが詰めかけた。
前作『竜とそばかすの姫』(2021年)に続き、本作のスカーレットと聖のキャラクターデザインを担当したジン・キム(Jin Kim)氏も来場し、本作を初鑑賞。「細田監督の過去作を観ていると期待値は高くなりますが、監督はその期待を裏切りませんでした。予想していたよりもはるかに細部までこだわって作られていて、キャラクターらも生き生きと描かれていて…。まさしく“魔法”のようでした!」と感想を述べた。
細田監督も「ジンさんのまるで生きているような(キャラクターの)スケッチデザインからたくさんのことを教えてもらいました。本当にありがとうございます!」と語り、2人で熱い握手を交わし、称え合った。
ジン・キム氏は「監督からストーリーを聞いた時、彼女(スカーレット)から痛みや苦悩、悲しみを感じました。そういった深い感情を絵で表現したいと思い、悲しい表情の絵を多く書いた」という。ジン・キム氏が描いた、さまざまな表情を浮かべるスカーレットの貴重なキャラクターデザインも公開された。