【 高畑充希 】「妊娠や子育て、いろんな課題が立ちはだかる」映像業界での女性の活躍を考える「我慢しなきゃと思わずに口に出す」

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2025年11月02日 18:43  TBS NEWS DIG

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高畑充希さん、中島健人さん、是枝裕和監督、キャスティングディレクターのデブラ・ゼインさん、映画プロデューサーの福間美由紀さんが、ケリング「ウーマン・イン・モーション」トークに登場しました。「ウーマン・イン・モーション」プログラムは、カンヌ国際映画祭の公式パートナーであるケリングが創設したもの。今回は第38回東京国際映画祭の公式プログラムとして開催されました。

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冒頭のスピーチを担った是枝監督は、“日々映画を撮っていると、特に監督などは映画の現場で関わる人たちの世界しか見えてこない。日本の場合だと放送局と映画会社と、せいぜいが出版社くらいで、非常に狭い島の中で映画を作ることになって、映画の中で充足してしまうということが日常的に起きてしまっている。とても世界が狭くなっていく危機感を感じています”と、危機意識を告白。“20年くらい前だとスタッフやキャストが撮影現場に子どもを連れてくるなんて、そういう意識もなかった。そういう意識は急激に変わってきていて、自分の現場でもいま土日保育園のない時には、スタッフが子どもたちを連れて撮影所に来て、そこで保育の仕組みを作った上で、ご飯は子どもの声を聞きながらみんなで食べる。そうすると撮影の現場がすごく和むんですよね。そういう変化が作品の質も変えていくことを目の当たりに経験しておりまして、こういうイベントを通して自分の意識改革に繋げていければいいなと思っています”と、映画作りの環境の変化について語りました。
 



トークショーが始まると、高畑さんは“こういう自分の話をするような場の経験がなかなかないので、ちょっと昨夜は寝付けなかった”と、緊張の面持ち。夫・岡田将生さんとの第一子を妊娠中ということで、お腹を触りながら“いまちょっと妊婦状態で登壇させていただいているんですけど”と微笑みつつ、“女性だから働きづらいなと現場で感じたことはそんなになかったんですけど、これからきっと妊娠したり子育て...その先にいろんな課題が立ちはだかる。やっぱり女性しか子どもが産めなかったり、そういうこともふまえて試行錯誤したりぶちあたったりしていかなきゃいけない問題が出てくるんだろうなと思う”と、「映像業界における女性」というテーマに考えを巡らせていました。
 



一方で中島さんは、“このお仕事を始めて16年以上なんですけど、経年変化を感じています。いまは、誰もが働きやすい環境に進化し続けている最中。僕はもともと男性として、女性と映画環境を作り上げていく上で共存共栄をポイントにしていた。時代の変容の真っ只中にいると思うので、このような場を設けていただけるというのがすごく嬉しい”と、真摯に挨拶をしていました。

 




「これから女性が映画業界で活躍するためにどんなことができるのか」というテーマでは、高畑さんは“女性として転換期を迎えていく中で、当事者だからこそ思う「もうちょっとこうだったらいいな」とか、細かいことでも「ここがケアされるともっと働きやすい」いうことが出てくるのかなと思った。それを「我慢しなきゃ」と思わずに口に出していきながら、これから子どもを産んでいったり子育てをしていく女性たちが働きやすい環境ができていく1つの部品になれたらいいなと思いました”と、熱弁。

中島さんも“男女のいろんな境界線みたいなものがボーダーレスになっていく時代の途中。例えばご飯を食べる時間をしっかりとるとか、家族が現場に来てパパとママがどんな仕事をしているかしっかりわかるファミリーデーを作ったりとか、そういう少しの変化が、映画業界がより充実するきっかけになる。よりそれを推進していきたいと考えています”と、自分の考えを語りました。

【担当:芸能情報ステーション】

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