被害女性、年１回ペースで公演＝１０年前から、予定把握し襲撃か―赤坂女性刺傷・警視庁

　東京都港区赤坂の商業ビル地下１階で４０代女性が刺され重傷を負った事件で、女性が１０年ほど前から年に１回ペースで、同ビルのライブハウスで公演していたことが２１日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査１課は現場から逃走した男が、女性の予定を把握した上で襲撃した可能性があるとみている。

　事件は１６日午前１０時２５分ごろ発生。女性は公演に出るため、地下１階のライブハウス前で解錠を待っていたところ、左脇腹などを刺された。

　捜査関係者などによると、女性は仕事の傍ら音楽活動を続け、１０年ほど前から年１回ペースで、このライブハウスで公演していた。店のウェブサイトやＳＮＳなどで事前告知もしていた。

　男は事件当日朝、青山方面から自転車で現場に向かう姿が防犯カメラに映っており、事件後は青山方面に逃走したが、約２０分後には新宿区内を走行していたことも判明した。男は途中で上着や靴を替えるなどしており、同課は計画的に事件を起こしたとみて行方を追っている。