【ソフトバンク】小久保監督、開幕投手けむに巻く「発表できる段階では…」新庄監督奇襲に冷静

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2025年11月24日 20:00  日刊スポーツ

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ソフトバンクの優勝祝賀パレードで笑顔でファンに手を振る、左から周東、孫オーナー、小久保監督(撮影・岩下翔太)

<ファンフェスティバル2025>◇24日◇みずほPayPayドーム



ソフトバンクは24日、福岡市内でリーグ優勝と日本一祝賀パレードを行った。約29万人のファンが集い日本一軍団を祝福。


小久保裕紀監督(54)は大歓声に感無量も、ライバルの奇襲には手堅く対抗した。開幕3連戦で激突する日本ハム新庄剛志監督(53)は開幕ローテーションを発表するなど異例の“フルオープン”発進だったが、小久保監督は「ご想像にお任せします」とけむに巻いた。


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有言実行のVパレードだった。昨年は4年ぶりにリーグ優勝しながら日本シリーズでDeNAに敗北。「やっぱり日本一になってパレードをしないといけない」と決意した1年後に公約を達成した。リーグ連覇と5年ぶり日本一を約29万人のファンが祝福。福岡市内はお祭り騒ぎだった。


先頭のオープンカーで手を振り、隣には孫正義オーナー(68)。総帥からは「出だしはあれ(低迷)だったけど、よく盛り返しましたね」とねぎらいを受けた。小久保監督は「今年はすべておめでとう、ありがとうという声をいただいた。あれだけのファンの方々が集まって、あれだけの笑顔。本当に達成できて良かったなと改めて実感がわきました」と感無量。しかし、話題が来季の話になると表情はニヤリ。同い年の日本ハム新庄監督が異例の“フルオープン”発進をしたことを報道陣から問われると「やってましたね。我々はまだ発表できる段階ではない」と受け流した。


26年のソフトバンクはいきなり本拠地開幕3連戦で日本ハムと激突する。今季のリーグ優勝と日本シリーズ進出を最後まで争った宿敵だ。新庄監督は「絶対に3連勝」と宣言し、開幕投手は伊藤、2戦目は北山、3戦目は達が先発すると公表。さらに開幕4番は郡司、5番は「モイネロ君限定」で山県と手の内を数多く明かした。小久保監督はその事実を知った上で、自軍の開幕投手は「ご想像にお任せします」とけむに巻いた。今オフは3年契約が満了する有原の去就が不透明。退団ならばモイネロが開幕投手の最有力候補だが明言せず。新庄監督とは正反対の冷静な対応でリーグ3連覇のスタート地点を見据えた。


午後に行われたファン感謝イベントの間は首脳陣とのミーティングを行った。来春キャンプで独自調整が許される「S組」は新たに牧原大、嶺井、藤井を追加。王者が着々と来シーズンに向けて動き出した。【只松憲】

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