【ライブレポート】スチャダラパー35周年のファイナル公演に電気グルーヴ、レキシ、RHYMESTER 豪華アーティストが大集合!

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2025年12月09日 15:00  オリコンニュース

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スチャダラパー35周年のファイナル公演に電気グルーヴ、レキシ、RHYMESTER 豪華アーティストが大集合
 ヒップホップグループ・スチャダラパーのデビュー35周年イヤーを締めくくるライブイベント『YOKOHAMA UNITE 音楽祭 2025 presents チャンピオン・カーニバル 〜スチャダラパー35周年シリーズファイナル〜』が、6日に神奈川・横浜BUNTAIで開催された。出演はスチャダラパーのほか、電気グルーヴ、レキシ。各ジャンルを代表する3組の共演とあって、チケットは即完売。当日はオリジナルグッズを求める長蛇の列ができ、開演前から高い熱気に包まれた。

【ライブ写真】スチャダラパー、電気グルーヴ、レキシ、RHYMESTER…豪華アーティストのステージショットたっぷり!

 トップバッターを務めたのはレキシ。法螺(ほら)貝の音とともに登場し、「きらきら武士」からスタートすると、「ギガアイシテル」では自身のラップパートに加えRIP SLYMEのフレーズを取り入れるなど、ユーモアと自由な構成で観客を魅了した。ライブ中には観客席にイルカの浮き輪が投げ込まれるなどの演出もあり、「狩りから稲作へ」ではスチャダラパーのANIが登場。「今夜はブギー・バック」の一節を織り込んだスペシャルバージョンでラストを飾った。

 続いて登場した電気グルーヴは、スチャダラパー「Trio The Caps」をサンプリングしたイントロでスタート。「Missing Beatz」「モノノケダンス」などを立て続けに披露し、スチャダラパーへの愛が随所に込められた演出も印象的だった。ライブは「人間大統領」まで一気に駆け抜け、ピエール瀧の「このあともスチャダラパー35周年ライブをお楽しみください!」の言葉でステージを締めくくった。

 この日のメインアクトとなるスチャダラパーは、「スチャダラパーのテーマ Pt.2」でライブをスタート。「ノーベルやんちゃDE賞」「MORE FUN-KEY-WORD」などの名曲群を矢継ぎ早に繰り出し、アニバーサリーイヤーならではの特別なセットリストを展開した。

 MCではゆるく「スケバン刑事」の話題を挟む一方で、LUVRAWを迎えて「リンネリンネリンネ」を披露するなど、幅の広い演出を展開する。

 今年リリースされた「ビート道」では、35周年の集大成としての想いを届け、「B-BOYブンガク」「From 喜怒哀楽」など30周年を迎えたアルバム『5th WHEEL 2 the COACH』収録曲も披露。さらに「今夜はブギー・バック (LUVRAW REMIX)」「Pointless 5」とメロウな流れへと続いた。

 終盤にはRHYMESTERがサプライズ登場。「Forever Young」のイントロに乗せて共演が始まると、客席から大歓声が起こった。MCでは「35周年おめでとうございます。久々に一緒にやったら、スチャダラパーに対する“くやしー!”とか“素晴らしい”っていろんな感情を思い出しちゃった」と宇多丸が語り、Mummy-Dの「俺たちもスチャダラパーの曲に加わるならひと味加えたい」とのMCから、RHYMESTERの2MCがカズーでFREEDOM「GET UP AND DANCE」の冒頭パートを演奏。そのままスチャダラパー「GET UP AND DANCE」がパフォーマンスされた。オリジナルバージョンにも参加したロボ宙に加えてRHYMESTERも参加し、「ライムスターイズインザハウス」のフレーズも飛び出す圧巻のコラボが実現した。

 アンコールでは、「仲のいい友達に出て頂いて、ありがたい限りですよ。みんなも来てくれて本当にありがとう」とBoseが感謝を述べると、「うちの柿の木から柿を盗んだ」とピエール瀧がANIを“身体検査”するというコント仕立ての展開に。最終的にはMCバトル形式で和解(?)し、和やかな雰囲気のままフィナーレへ。最後は電気グルーヴ×スチャダラパーによる「聖☆おじさん」が披露され、“電スチャ”結成20周年を祝うかのような大団円で会場を包み込んだ。

 終演後には、スチャダラパーの次なるワンマン公演として、2026年5月26日に東京・LINE CUBE SHIBUYAでのライブ開催がスクリーンで告知され、大きな拍手が起こった。ジャンルや世代を越えて響き合うアーティストたちの共演と友情が刻まれた一夜は、35周年を迎えたスチャダラパーの歩みを象徴するような、記憶に残る公演となった。

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