最優秀賞に福岡の生徒ら=新聞コンクールの入選作発表―協会

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2025年12月09日 15:01  時事通信社

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時事通信社

日本新聞協会事務局=東京都千代田区
 日本新聞協会は8日、家族や友達と記事を読んで感想や意見を応募する第16回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の入選作を発表した。小・中・高校各部門の最優秀賞には埼玉、東京、福岡各都県の児童・生徒の作品が選ばれた。

 埼玉県の行田市立桜ケ丘小5年篠塚いろはさんは、価格高騰などが話題になったコメに関する記事を読んだ。米農家だった祖父母との対話を通じ、最新技術の導入や消費者が地元産のコメを選ぶことなどが農家を支える力になるという未来への提言が評価された。

 東京都の東京学芸大付属世田谷中1年服部陽有人さんは、聴覚障害者が笑顔で接客する洋菓子店を取り上げた記事に注目。聴力低下で口数が減った祖父の話を基に、「補聴器の性能を上げれば良い」との考えから一歩進み、身ぶりや表情による会話が温かいコミュニケーションを生み、優しい世の中をつくり出せるとした。

 福岡県の東福岡高2年清武琳さんは、2019年の小学校部門に続き二回目の最優秀賞受賞となった。幼児期から手術や入退院を繰り返す清武さんは、こども家庭庁による付き添い家族の負担軽減策を伝える記事を読んだ。付き添い者支援団体代表とのやりとりを経て、制度化だけでなく本当に必要なものを見極めた支援が必要と提言した。

 47都道府県と海外から計6万1428編の応募があり、優秀賞に計30編、奨励賞に120編が選ばれた。団体応募は470校で、優秀学校賞に小・中・高から各5校、学校奨励賞に184校を選んだ。第17回は8日から募集を始める。締め切りは来年9月8日。 
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