
都内有数の花見スポット・砧公園で、高さ10メートル以上の桜の木が倒れて女性が下敷きになり、けがをしました。倒木の原因はなんだったのかどう対策すればいいのか専門家に取材しました。
都内有数の花見スポットとして知られる、砧公園。春にはソメイヨシノなど800本以上が咲き乱れ、多くの観光客でにぎわいます。
そんな桜の木が、けさ。
記者
「大きな木が根元から折れてしまっています」
公園に横たわる大きな木。手前の木も巻き込まれたのか、幹が割れ、折れています。
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公園を訪れていた70代の女性が下敷きになり、救助後、病院に搬送されました。軽傷とみられています。
なぜ、桜の木は倒れたのでしょうか。
樹木医 和田博幸さん
「あれだけ大きな根が残ったまま倒れるというのは…、あまりないですね」
現場を見た専門家が指摘したのは、倒れた木の根に現れたある“異変”です。
樹木医 和田博幸さん
「根の内部の色が少し白っぽいですよね。キノコに侵されていたような状況が見られます」
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公園の事務所によると、倒れた桜の木は植えられてから60年以上経っているとみられますが、専門家は「高齢化した樹木はキノコが生えやすく、菌が根の中にまで広がると腐りやすくなり、木を支える力が弱まる」と指摘します。ただ…
樹木医 和田博幸さん
「根元にキノコが出ている木が全て危険だという訳でもないので、公園利用者は判断が難しい」
また、倒木の要因としては、▼木自体が10メートル以上と大きく風の影響を受けやすかったことや、▼今週、雨が降って地盤が緩んだことなども考えられるということです。対策としては…
樹木医 和田博幸さん
「木の背が高くなると管理そのものも大変になるので、少しずつ背を低く抑えて、より安定した樹形の木を作っていくというのもいい」
砧公園によりますと、年4回資格を持った職員が樹木点検をしているほか、毎日、職員が巡回し、目視で点検していますが…
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樹木医 和田博幸さん
「砧公園の樹木点検の頻度は高い方で、適正であったと思います。ただ、年4回という頻度はむしろ多いぐらいで、回数を半分にしてじっくり点検する手法もあるかと。それぞれの公園の実情に沿って最良の方法を決めていけばいいと思います」
砧公園によりますと、きのう時点で木に異常はなかったということで「再発予防を徹底する」としています。
樹木医 和田博幸さん
「砧公園はせっかくこれだけいい環境にある公園。キノコが出ているというだけで危険だから行けないということではない。管理する側の人たちが点検や診断をしながら公園の安全性を発信することのほうが大事です」

