【フィギュア】アンバー・グレンが五輪で見せた気遣いの理由明かす「大切なのは人としての配慮」

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2026年03月26日 06:22  日刊スポーツ

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世界選手権女子SP後に取材に応じるアンバー・グレン(撮影・藤塚大輔)

<フィギュアスケート:世界選手権>◇25日◇女子ショートプログラム(SP)


【プラハ=藤塚大輔】2月のミラノ・コルティナ五輪で個人5位のアンバー・グレン(26=米国)が、同大会で見せた日本勢への気遣いについて、その理由を明かした。


SPでは大技トリプルアクセル(3回転半)を着氷するなどして72・65点をマーク。坂本花織(シスメックス)、千葉百音(木下グループ)に次ぐ3位と好発進を決めた。


演技後の会見では、五輪での振る舞いについて質問を受けて言及。悔しいミスでリンクサイドにうずくまった坂本に対し、海外メディアが至近距離から撮影しようとした際、制するようなジェスチャーを見せた場面を振り返った。


「あの瞬間は深く考えていたわけではない」とした上で、「自分自身も演技後に泣いた時、周囲が近すぎると感じたことがあった」と指摘。「テレビ的に求められる場面なのは理解しているが、私たちはテレビのためではなく、アスリートとしてここにいる」と強調し、「少しやりすぎだと感じた。人としての礼儀の問題だと思う」と語った。


さらに「誰かが傷ついているのを見ると、自分も胸が痛む」と当時の心境にも触れ、「ああいう瞬間は感情が一気にあふれるもの。周囲にカメラや人が多い中で、とても大変な時間でもある」と説明。「大切なのは人としての配慮だと思う」と話した。


グレンは、同大会で4位に終わり、演技後にリンクサイドで涙を流していた千葉に対しても、自ら歩み寄って抱擁し、「よくやった」と声をかけるなど、気遣う姿を見せていた。


坂本はこの日の取材で「普段の大会でもアンバー選手はたたえてくれたり、励ましてもくれたりする」とし、「(フィギュアでは)ライバル同士、試合前は接触が少ないが、そういう概念を覆してくれた。その行動に救われたところもある」と回想。「人として誇らしい」と、その人間性に影響を受けていることを明かした。


千葉も当時について「届かない壁があったと複雑な思いで涙をしていたところもあった」と振り返り、「感情を処理しきれない中で声をかけてもらえたのは心強かった。心を救われました」と感謝の思いを口にしていた。


フリーは27日(日本時間28日)に行われる。


◆女子SP上位成績


〈1〉坂本花織 79・31点


〈2〉千葉百音 78・45点


〈3〉アンバー・グレン(米国) 72・65点


〈4〉イザボー・レビト(米国) 72・16点


〈5〉ニーナ・ピンザローネ(ベルギー) 71・82点

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