「エビとして生きるのかにゃ?」 猫が叱る猫背改善アプリが話題

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2026年03月27日 12:10  おたくま経済新聞

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おたくま経済新聞

「エビとして生きるのかにゃ?」 猫が叱る猫背改善アプリが話題

 デスクワークやスマホ操作による長時間の前かがみ姿勢により、気づいたらつい猫背になってしまっているという方もきっと多いことでしょう。


 そんな現代人の悩みを、ちょっと変わったアプローチで意識的に改善してくれるiOS向けアプリ「猫背改善と姿勢リマインダー:猫背は猫だけで充分にゃ。」(以下、猫背リマインダー)がリリースされ早速話題を呼んでいます。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


■ 12匹の猫が上から目線で姿勢をスパルタ指導

 本アプリは、設定した時間間隔で「監視猫」から姿勢を正すようプッシュ通知が届くリマインダーアプリで、最大の特徴はそのユニークなコンセプト。なんと「猫背は猫だけの専売特許。人間はピシッとしろにゃ」と、猫に上から目線でスパルタ指導を受けることができるのです。


 三毛猫やマンチカン、スフィンクスなど12匹の個性豊かな監視猫(一部はプレミアムユーザーのみ)を選ぶことができ、それぞれ「〜だにゃ」「〜でしゅ」「〜ですわ」など愛らしい口調で指導してくれます。


 通知されるエクササイズは全60種類。姿勢、肩、腰、全身、首、目の6カテゴリから「顎を引くにゃ!エビになるにゃ!」「肩甲骨を寄せるにゃ!」など、座ったまま5秒でできる具体的なアクションが指示されます。


 もし通知を無視していると、「おい、聞こえてるにゃ?」「エビとしての人生を選ぶのかにゃ?」と容赦ない追い打ち通知が飛んでくるという徹底ぶりです。


■ 筆者も実際に猫の“指導”を受けてみた

 普段はデスクワークで座りっぱなし、パソコンやスマホとにらめっこしっぱなしの筆者も、早速アプリを試してみることにしました。


 アプリをダウンロードした後は、簡単なチュートリアルののちすぐに導入完了。リマインダー設定もインターバル(15分〜90分)や開始・終了時刻など必要最低限にとどまっており、煩わしい設定がないのが嬉しいポイントです。


 筆者はインターバル30分、開始時刻を9時、終了時刻を18時にセット。時間になると、たしかに猫が通知で運動を行うよう促してきます。指示通りに「腕を横に伸ばす」と、凝り固まっていた姿勢がリセットされ、リラックスできた気がしました。


 座ったまま5秒でできる簡単なエクササイズばかりなので、仕事への影響も全くありません。さすがに一日で劇的な効果を測ることはできませんが、これなら「しばらく続けてみたい」と思える手軽さでした。


 なお、本アプリは基本無料で十分楽しめますが、プレミアム機能も用意されています。以降追加課金なしの買い切りプラン(2980円)や週間プラン(220円)に登録すると、選べる猫の追加、通知音を猫の鳴き声に変更、平日のみの繰り返し設定、広告の非表示などが可能になります。



■ 開発者ツヅキさんへインタビュー

 このユニークなアプリを個人開発した「ツヅキ|限界個人開発」さんに、開発の裏側について話を聞きました。


−−猫ちゃんがヘルスケアをしてくれるなんて、最高の体験でした。今回のアプリを開発した経緯やきっかけについて教えてください。


 自分自身が猫背で、妻にいつも注意されていたのがきっかけです。どのように治そうかと思ったところ、ちょうど個人アプリ開発者だったので「じゃあアプリ作るか」と(笑)


 最初はシンプルな通知アプリとして作っていたんですが、アプリアイコンを考えた時に「猫背だから猫にしよう!」と実際に猫のアイコンを作ってみたら思いのほか良くて。「猫に『猫背やめるにゃ!』って言われた方が楽しく続けられるな」と思い、途中からコンセプトごと作り直しました(笑)。


−−まさに「猫」つながりの開発だったのですね。そしてエクササイズが全60種という多さにも驚きました。これはどのような経緯で決定したのでしょうか?


 デスクワーク中にその場ですぐできる簡単なストレッチを中心に選びました。姿勢・肩・腰・首・目・全身の6カテゴリに分けて、1回30秒〜1分程度で完了するものばかりです。「わざわざ立ち上がって広いスペースで……」となると続かないので、椅子に座ったままできる手軽さを重視しています。


−−猫ちゃんが意外にもスパルタな点にクスッとしました。「やさしく」ではなく「厳しく」した理由を教えてください。


 猫って、そもそも人間より偉い存在じゃないですか(笑)だから人間に対して上から目線で厳しく接してもらう方が猫らしいなと思ったんです。優しく言われると「まあいいか」とスルーしがちですけど、猫に「エビとしての人生を選ぶのかにゃ?」なんて言われると、思わず姿勢を正しちゃうんですよね。


−−たしかに猫ちゃんは厳しい方がしっくりきますね。ツールを作成する上で、特にこだわった点や工夫した点はどこでしょうか?


 猫の鳴き声付きの通知音と、画面のアニメーションにはこだわりました!あとは通知周りですね。iOSは通知の予約数に上限があるので、その中で7日分を効率的にスケジュールする仕組みにしています。通知からアプリを開かずに「完了」や「10分後にもう一回」を選べるようにしたのも工夫した点です。それと、選んだ猫に合わせてアプリアイコンが変わる機能も、地味に実装が楽しかったですね。


−−今後、機能追加などのアップデートは予定されていますか?


 SNSでいただいたアイデアなんですが、AirPodsのモーションセンサーAPIを使って、実際に頭の傾きを検知して猫背を自動で判定する機能を実装してみたいですね。今はタイマーベースの通知ですが、リアルタイムで「今猫背になってるにゃ!」と叱ってくれるようになったら面白いなと。あとはAndroid版を求める声もいただいているので、検討していきたいです。


* * * * *


 自身も猫背に悩まされていたという開発者の実体験と、「猫に上から目線で叱られたい」というユニークな発想が見事に融合した本アプリ。


 今後、インタビューで語られた、AirPodsのモーションセンサーを用いた「リアルタイム自動判定」などの新機能が実装されれば、さらに強力な“監視体制”が敷かれることになりそうです。


 「猫背は猫だけで充分」という愛ある叱咤激励は、長時間のデスクワークに悩む現代人にとって、姿勢改善の頼もしいサポーターとなることでしょう。



<記事化協力>
ツヅキ|限界個人開発さん(@tsuzuki817)


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026032703.html

このニュースに関するつぶやき

  • そう、あなたは来世も、そのまた来世もエビとして産まれるのです。
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