限定公開( 4 )

西日本限定で販売されている明治の人気スナック「カール」の類似商品として、SNSなどで少し話題になった東ハトの「パックル」。ストレートな名称と似すぎているパッケージデザインから想像できる通り、スナック本体も見分けがつかないほど酷似しています。
そんなカールとパックルが、食べている最中にもし混ざってしまったら……そうした由々しき事態を解決する方法が、このほどXで提案されました。
X線CTを中心に3Dデータの取得・解析・活用を行う有限会社ホワイトラビットのXアカウントがこのほど投稿したのは、カールとパックルをX線CTでスキャンしたという画像。
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画像に写っているのは、右側にカール(チーズあじ)、左側にパックル(まろやかチーズ味)を入れた容器です。
両者はともに黄色く丸まったボディをしており、X線CTを通す前の画像では上部にキャプションがないと区別がつきません。容器内部にある仕切りを外すと、たちまち絶望的な状況になることが予想されます。
食べ比べるのも1つの手ではありますが、味の方も決定的に違うというわけではなく、両者を定期的に口にしていないと、なかなか判別は難しいです。少なくとも筆者は無理です。
そこで登場するのがX線CT。こちらを通した画像を見てみると、カールが全体的に青っぽいのに対し、パックルは緑やオレンジの方が強く出ている印象です。肉眼で見るよりは間違いなく違いが出ています。
両者の画素値(X線の吸収量)をグラフ化したものを見ても、かなり違っていることが分かります。
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このことから「X線CTを使うとカールとパックルを区別できる!」と嬉しくなります。が、そもそも今回の結果に現れた「違い」ってなに……?
今回の検証結果について、有限会社ホワイトラビットの担当者に詳しくうかがってみました。
――どうして「カール」と「パックル」をX線CTで比較してみようと思ったのでしょうか?
有名なお菓子には、オリジナルと、形・色・味がよく似ているいわゆるジェネリックがしばしばある(カールとか、ひよことか、萩の月とか)ので、X線CTで差が出るのか試してみたかったからです。
とくに、カールとパックルは、パッケージも似ているので比較対象として採用しました。カールが好きだったのに、販売終了してしまった悲しみもあります。
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――比較はどのようにして行ったのでしょうか?詳しい手順をお聞かせください。
個体差の影響を受けないよう、各試料は10個以上をまとめて撮影しました。さらに、両者を別々にCT撮影すると、撮影時に生じるさまざまな変動が画素値に影響を及ぼすため、隣接して配置し同時に撮影しています。
また、空気中の水分を吸収して状態が変化することを考慮し、両者はほぼ同時に開封し、速やかに撮影容器へ移しています。
――本格的……!両者の画素値に明瞭な違いが現れたとのことですが、ここからどういったことが言えるのでしょうか?
X線CT画像における画素値は、各物質のX線吸収量を表しています。
この吸収量は、元素組成と密度によって決まります。したがって、画素値の頻度分布に差がみられるということは、「カール」と「パックル」の構成成分が異なることを示唆しています。
とくに、「パックル」では低画素値側と高画素値側の2つの成分に分かれているように見えるのに対し、「カール」にはそのような傾向はありません。
――以前パックルを食べたときに「カールと食感が違う」とぼんやり思ったのですが、密度が異なっていたからなんですね……!今回、両者に違いが現れたとのことについての感想はありますか?
よく似た味であるにもかかわらず、ここまで差が出るとは予想していませんでした。
また、頻度分布には違いが見られる一方で、平均的な画素値はほぼ一致しています。このことは、単純なX線透過画像(いわゆるレントゲン画像)では、両者を区別しにくいということを意味しています。
実際、近年では空港の手荷物検査において、従来のX線透視撮影からCT撮影への移行があり、その結果、液体の機内持ち込みが可能となった、という報道がありました。
レントゲンでは判別が難しい対象でも、CT撮影で解析することで識別が可能になるという意味では同じですね。
――ちなみに「カール」と「パックル」どちらの方が好きですか?
「カール」です。
<記事化協力>
有限会社ホワイトラビットさん(@XRayCT)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By ヨシクラ ミク | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026033003.html|
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