日本代表MF中村敬斗 FIFAワールドカップ初出場で鮮烈なインパクトを残した中村敬斗。1点ビハインドで迎えた57分、左サイドから得意のカットインで右足を振り抜き、記念すべきW杯デビュー弾を決めた。「いろいろな方からメッセージをいただき、本当に嬉しいです」と、改めて大きな反響を振り返った。
日本代表は勝ち点1を積み上げ、チュニジア代表とのグループステージ第2戦に向かう。チュニジア代表は初戦でスウェーデン代表に5失点を喫して大敗。監督交代という電撃人事に踏み切り、エルヴェ・ルナール新体制の初陣を迎える。ルナール監督とは、同氏がサウジアラビア代表を率いていた際に対戦経験があり「5バックでガチガチに引かれたイメージがあって、0-0だったのでちょっとやりにくかったです(※2025年3月の対戦)」と当時を振り返る。「チュニジアは最後にオランダ戦がありますし、勝たないといけないと思っているはず。たぶん引き分けでいいとは思っていないでしょうし、勝ち点1より勝ち点3を取りに来ると思います。そういった意味では、サウジ戦よりチャンスはできやすいかもしれない」とゴール、そして勝利への道筋を描いた。
いわゆる“ブロック崩し”は簡単ではない。今大会でもスペイン代表がカーボベルデ代表とスコアレスドローに終わり、苦戦を強いられた。そこでポイントとなるのが「単調ではなく、いろいろなパターンを見せること」だという。特に「大事」と語るのが先制点だ。「先制点は大事だと思います。(アフリカ出身の選手は集中力が)切れる時があるかなと思いますね。リーグ・アンやリーグ・ドゥでプレーしていても、崩れたら一気に崩れることがあります。それは自分のチームも含めてなんですが……」。自身の経験も踏まえながら、ポイントを口にした。
オランダ戦で自身のゴールを演出した久保建英は、負傷によりチュニジア戦の欠場が決定。中村は「彼のアイディアや創造性はスペシャルなところがある」とその存在の大きさを認めつつも、「毎回言っていますが、今いるメンバーでやるしかない。そこでベストを尽くすのが日本代表なので、出るメンバーでベストを尽くしたい」と力を込めた。
「ワールドカップでゴールを決めることは小さい頃からの夢」だった。しかし、その夢を叶えた今も満足はしていない。「まだまだ初戦が終わっただけなので、ゴールを取ったからといって何かが変わるわけではありません。チュニジア戦でもチームを助けられるようなゴールやアシスト、ゴールに直結するようなプレーができればいいと思っています」。夢の舞台で刻んだ第一歩。その先にある勝利と決勝トーナメント進出へ向け、再び中村敬斗の躍動に期待したい。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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