ゆかりちゃん事件発生から30年となるのを前に、情報提供を呼び掛ける群馬県警の小菅博司刑事部長(中央)ら=5日、群馬県太田市 1996年に群馬県太田市で横山ゆかりちゃん=当時(4)=が行方不明になった誘拐事件は、7日で発生から30年。県警にはこれまでに約6000件の情報が寄せられているが、事件解決への有力な手掛かりは得られていない。県警はショート動画を新たに作成し、「断片的でも、過去に警察に話したことでもいいので情報を寄せてほしい」と呼び掛けている。
ゆかりちゃんは96年7月7日午後、家族と訪れた太田市内のパチンコ店で遊んでいて行方不明になった。県警は直前に店内で声を掛けていた男が未成年略取誘拐事件の重要参考人とみて行方を追っている。男は当時30〜50歳ぐらい、身長は約158センチでサングラスを掛けていた。
県警は今月1日、ホームページで約20秒のショート動画を新たに公開。捜査1課で未解決事件などを担当する「重要事件特別捜査係」の捜査員が作成したもので、重要参考人の情報などをまとめた。7月中は群馬、栃木、茨城3県でユーチューブを視聴する人に広告としても表示される。
県警は特別捜査係が設置された2011年以降、毎月7日前後に太田市内のスーパーなどで、事件のチラシ入りティッシュを配布している。今月5日、小菅博司刑事部長もこれに加わり、報道陣に「重要参考人を何としても発見し、じっくり話を聞いて、ゆかりちゃんを発見、保護したい」と意気込んだ。
ゆかりさんの父保雄さん(59)は「いまだに見つかっていないことは残念という気持ち。早く見つかってほしいです」とコメントを出した。
有力情報の提供者には、上限700万円の懸賞金が支払われる。情報提供は太田署捜査本部まで。電話番号は(0120)889324。

群馬県太田市で行方不明になった横山ゆかりちゃん=当時(4)=(群馬県警HPより)

横山ゆかりちゃん不明事件で、パチンコ店内でゆかりちゃんに声を掛けていた重要参考人の男(群馬県警のHPより)

ゆかりちゃん事件について情報提供を呼び掛ける群馬県警の小菅博司刑事部長(左端)=5日、群馬県太田市