重要鉱物、自国で管理を=「争奪戦」に募る危機感―アフリカ

4

2026年08月23日 20:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

取材に応じる全アフリカ・アフリカ学会のトゥーサン・カファヒレ会長=7月9日、東京都千代田区
 重要鉱物の有力産地アフリカで、自国での資源管理を求める声が強まっている。技術革新に不可欠な重要鉱物の確保を日米欧や中国などが競う中、自国の産業化に資源を活用できなければ、経済的な自立を果たせないとの危機感は根強い。日本のスタートアップ(新興企業)がアフリカ諸国の資源管理を支援する動きもある。

 「管理が十分にできなければ、資源を手にする有力者ばかりが富み、アフリカは苦しみ続ける」。全アフリカ・アフリカ学会のカファヒレ会長は時事通信の取材に対し、世界的な重要鉱物「争奪戦」を「チャンス」としつつも、不安を隠さなかった。

 カファヒレ氏の出身国コンゴ(旧ザイール)は、電気自動車(EV)やスマートフォンの電池に使われるコバルトの生産で世界シェアの7割を占める。しかし、大半がほぼ原料のまま中国に輸出され、当地で最終的な精錬が行われる。供給網は中国勢が事実上握る。

 コンゴは東部国境地域に紛争を抱え、治安は不安定だ。一方、資源は遠隔地に偏在。コバルトの産地では、違法採掘や児童就労といった問題が絶えない。

 人工知能(AI)による衛星データ解析・情報サービスを手掛けるスタートアップ「Solafune」(ソラフネ、東京都千代田区)は2025年、コンゴと鉱物資源に関する覚書を締結。衛星データとAIを活用し、資源管理の透明性向上や探査で協力している。

 同社の湯川隆臣事業開発部門長は「(鉱山は)へき地にあって規模が大きく、衛星データが有効だ」と指摘。違法採掘対策や埋蔵資源に関する情報の更新は「アフリカの大半の国が課題としている」と話した。ザンビアやガーナなど他のアフリカ諸国とも資源管理で提携しているという。

 コンゴに関しては、トランプ米大統領が東部の紛争の仲介に乗り出すなど、米国も関与に意欲を示す。ただ、カファヒレ氏は「自分の富を守るのは米国や中国ではなく、われわれの責任だ」と訴えた。 

コンゴの銅・コバルト鉱山で働く作業員=2023年6月(AFP時事)
コンゴの銅・コバルト鉱山で働く作業員=2023年6月(AFP時事)

このニュースに関するつぶやき

  • 食い物にされるがままでいつまでも貧国決め込んでないではやく手をうつべきだ。民が逃げて行った挙句、行先の国で非常識、犯罪に及んでいる。豊かになって雇用も教育もしっかりやったらどうか?
    • イイネ!2
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(4件)

ランキングトレンド

前日のランキングへ

ニュース設定