1万2800円の大型クッション、「カインズの巣」が若年層にヒット 1万点増産へ

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2026年09月21日 05:40  ITmedia ビジネスオンライン

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「カインズの巣」が人気

 ホームセンター大手カインズのオリジナル商品「くつろぎクッション NEDOCORO(ねどころ)」(1万2800円)が好調だ。大人が背中を丸めて寝転がれるほどの大きさで、内側が丸くへこんでおり、そこに体を預けてくつろげる仕様だ。カインズ社内や公式SNSでは“カインズの巣”と呼ばれている。


【画像】折り曲げるとソファとしても使える


 8月中旬に発売し、当初は1万個を販売する計画だったが、現在は品薄になっている。1万個の増産が決定しているという。


 NEDOCOROは、170(幅)×30(高さ)×110(奥行)センチの大型クッションだ。グレーとモカの2色展開で、60(幅)×40(奥行)センチの小型クッション1つが付属する。カバーは取り外して洗える仕様とした。


 クッションの中央には、体を包み込むように大きくへこんだスペースがある。そこに座ったり、寝転んだりしながら、周囲のふちに背中や体を預けられる。ペットや子どもと一緒に過ごしたり、昼寝をしたりする用途を想定した。壁に沿わせて中央から折り曲げると、ソファとしても活用できる。


 表面の素材はペットの爪が引っ掛かりにくいものを採用し、本体側面にはスマートフォンやリモコンを入れられるポケットを設けた。


 SNSでも反響が広がっている。8月末にカインズ公式Xアカウントが商品を紹介した投稿には、記事執筆時点(9月17日)で1.2万件の「いいね」が寄せられている。購入者から、ペットや子どもがクッションの中でくつろぐ様子を撮影した写真も多く投稿されているという。


●「巣」のような形になったワケ


 なぜ、これほど大きなクッションを企画したのか。


 開発を担当した青柳裕一氏は「『生まれる前にお母さんのお腹の中で丸まっている』『動物が洞穴で丸まっている』『背中が壁に当たっていたり、周りを囲まれていたりする時が安心する』。そういう本能的なところから、この形になりました」と説明する。


 内側のスペースが広すぎると、クッションのふちが体に触れなくなり、包まれている感覚が弱くなる。そこで、体を預けたときに適度にふちが触れる大きさや形状を検討した。体格にかかわらず、背中を少し丸めてリラックスできる体勢を取れるように設計したという。


 大型かつ高価格帯のクッションであることから、カインズは発売前に需要を見極めるための実験販売を実施した。3月に100個限定で、10店舗で販売したところ、すぐに売り切れたという。一定の需要があることを確認した上で、8月中旬から本格展開に踏み切った。


 購入者の年齢層にも特徴があった。通常のクッションカテゴリーでは、カインズの中心顧客層である50代以上の購入が比較的多い。一方、NEDOCOROでは50代以下の購入が多く、特に若年層から支持を集めた。クッションカテゴリー全体では30代以下が約1割なのに対し、NEDOCOROでは約3割を占めた。


 好調の背景について、青柳氏は「ストレス社会で、帰宅後のまったりする時間が大事にされています。その時間をいかに居心地よく過ごせるかというところに、今回の商品がマッチしたのかなと思います」と話した。



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