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チェコのマサリク大学などに所属する研究者らが学術誌「Sports Medicine – Open」で発表した論文「Energy Expenditure of Esports Athletes During Gameplay: A Systematic Review」は、eスポーツ選手がゲームプレイ中に消費するエネルギー量や生理学的な反応を調査した研究報告だ。
近年、競技型ビデオゲームであるeスポーツが世界的な盛り上がりを見せ、オリンピック競技としての採用も現実味を帯びる中、これを伝統的なスポーツと同様に扱うべきかという議論が続いている。
eスポーツは身体の大部分を動かさない座りがちな活動である一方、高い認知能力と手元の精密な動きを要求される。選手たちはプレイ中にどの程度のエネルギーを消費しているのだろうか。
研究チームは、過去の文献から厳選された5つの研究を分析した。これらの研究では、アマチュアおよびプロのeスポーツ選手を対象に、「League of Legends」「Dota 2」「Counter-Strike:Global Offensive」「Overwatch」「Paladins Champions」「FIFA」シリーズなどのゲームをプレイさせている。
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その間の呼気ガス分析によるエネルギー消費量や、心拍数モニター、血液検査を用いた生理学的な変化を測定。座位安静やゲーム中と同程度の心拍数になる自転車運動との比較を行っている。
結果、多くの研究でゲーム中のプレイヤーの体には強いストレス反応が起きていることが分かった。安静時には1分間に85回程度だった心拍数が、ゲーム開始からわずか10分で137回まで急上昇したというデータもある。これは、モータースポーツの運転中や、難しい試験を受けている時のような、緊張状態に似ている。
しかし、このように心拍数が激しく上昇しているにもかかわらず、実際のエネルギー消費量はそれほど多くないことがわかった。1分間あたりの消費カロリーは1.3〜2.5kcal程度であり、安静にしている時と比べてわずかに増える(最大でも約40%増)程度にとどまっている。
つまり、心拍数が上がるのは体を激しく動かしたからではなく、プレッシャーや極度の集中による精神的なストレスが原因だと言える。全体的な運動量として見れば、eスポーツは座ったままの軽い活動(軽い身体活動あるいは座位行動に相当)と同程度である。
Source and Image Credits: Kotas, J., Krejzová, E., Gimunová, M. et al. Energy Expenditure of Esports Athletes During Gameplay: A Systematic Review. Sports Med – Open 12, 91 (2026). https://doi.org/10.1186/s40798-026-01055-4
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