2003(平成15)年に発行された『ビキニ事件の真実 いのちの岐路で』(大石又七著、みすず書房)の「第五福竜丸・ビキニ事件の記録および関連年表」で「1954(昭29)」年に「3・1 第五福竜丸、ビキニ海域で第14回目の最終投縄後、米軍が行った水爆実験で被爆」とある。歴史の授業で習うようなできごとであり、なおかつそのなかでも絶対に風化させてはいけないできごとのひとつである。ちなみに『第五福竜丸』というタイトルの映画もある。これはいまから半世紀以上前、1945(昭和20)年に広島と長崎に原爆が落とされてからまだ10年も経過していないころのできごとだ。いずれもアメリカによるものだった。このときの第五福竜丸に乗っていた人たちの帰国後の姿を、以前映像で見たことがあるが、白黒で決して鮮明ではなかったものの目をそらしたくなるほど痛々しく、自然とやりきれない気持ちになった。また前述の本には実際に乗船していた著者による当時の様子が、克明にかつ生々しく描かれている。一読に値する一冊といえるだろう。
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