「森ガール」に代表されるほっこり系のカジュアルファッションに、新たな潮流が起こっているのをご存じでしょうか。この秋冬、ブレイクの兆しを見せているのが「OJIガール」。まるでおじさんが着るような大きめカーディガンにゆったりチノパンを合わせるのが、彼女たちの定番スタイル。そんな「OJIガール」ブームを追ってみました。
●チノパンブームが大ブームに11月8日付けの日経流通新聞「ブームの予感」によると、『PS』(小学館)2010年3月号が「OJI(オジ)スタイル」という言葉を使い始めたのが最初なのだそう。おじさんっぽいファッションといっても日本の「オヤジ」風ではなく、あくまでもおしゃれな「英国紳士」風であるのが特徴とのこと。同記事によると、浦安市のイクスピアリ内にあるカジュアル店「アースミュージック&エコロジー」では、今年の8月以降、チノパンが売り上げを伸ばしており、前年の4倍近い売れ行きとなったのだとか。同社社長のコメントに「過去にこんなにチノパンが流行したことはなかったのでは」とありますが、チノパンは「OJIガール」ファッションに欠かせないアイテム。他にも、ウィングチップシューズやタッセルシューズ、中折れ帽、蝶ネクタイなど、よりトラッド色の強いアイテムを扱う「ジャーナルスタンダード」など、「OJIガール」スタイルを提案するショップのテイストもさまざまです。
●森ガール、山ガールに続くか?ふんわりしたレース使いの白いスカートなど、少女らしいアイテムが散りばめられた「森ガール」や、カラフルなアウトドアウェアをファッショナブルに取り入れた「山ガール」に対し、茶系やグレーの落ち着いた色使いが中心の「OJIガール」は、映画『ぼくの伯父さん』のユロ氏のようなどこかとぼけたニュアンスがあり、気負わないこなれた感が味となっているといえそうです。
mixiのコミュニティの参加者数を調べたところ、37000人を超す「森ガール」や3000人を超す「山ガール* 山ボーイ」に比べ、「OJIガール」は200人余りと、まだまだ馴染みの薄い言葉のようですが、若い女性の間で、この冬一気に「OJI」化が起こるかもしれませんね。(熊)
ブランドの紙袋をサブバッグにするのって、もう古い?■
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