「あせも」というと子どもや乳児の病気と考えがちですが、実は大人にも見られる皮膚疾患のひとつ。NHKニュースによれば、この夏は猛暑と節電の影響で、大人の患者が増えているのだとか。弱冷房のオフィスで長時間座ったまま作業をしていると、汗がたまりやすい場所にあせもができてしまうこともあるようです。そこで、この夏特に気をつけたい「大人のあせも」対策について調べてみました。
●あせもには3種類あるって知ってた?gooヘルスケアによると「汗疹(あせも)」は大量の汗をかいた後、汗管(かんかん)が詰まって発症するとあります。あせもには、角質で汗管がふさがる「水晶様汗疹」、表皮有棘層で汗管がふさがる「紅色汗疹」、真皮内で汗管がふさがる「深在性汗疹」の3種類があります。
症状はそれぞれ異なります。「水晶様汗疹」は小さな水疱が多発し、かゆみや痛みがなく、赤い丘疹が多発する「紅色汗疹」は、軽いかゆみや軽い痛みを伴うことがあるようです。また、丘疹が敷石状に多発する「深在性汗疹」の場合、発疹のある部位では汗が出なくなっているため、症状が広範囲に及ぶ場合は熱中症に注意が必要とのこと。
なお、かゆみの症状があるときに掻いてしまうと、化膿して伝染性膿痂疹(とびひ)になる可能性もあるようです。子どもの場合は特に気をつける必要がありますが、大人も睡眠時など、無意識のうちに掻いてしまうことも。悪化する前に医師に相談し、早めに適切な治療を受けるよう心がけたいところです。
●大人のあせも対策、気をつけることはでは、あせもを予防するにはどういったことに気をつければよいのでしょうか。All About「『あせも』はなぜなるの?どう対処する?」によると、汗をかいたあとのスキンケアが重要とあります。汗をかいたまま放っておくと皮膚の表面に垢や汚れがたまり、汗管がつまりやすくなってしまうのだそう。シャワーを浴びて汗を流したり、こまめにタオルでふき取ったりするなどして汗を放置しないことが肝心。また、衣類選びもポイントなのだとか。吸汗速乾に優れた素材の衣類を活用するのがよさそうです。
この夏は節電のため、オフィスや公共施設では空調の設定温度を高めにしているところも多いようですが、汗をかいた後のケアを忘れず、大人のあせも対策をしっかりと行いたいものです。(熊)
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