一生必要とされる人の信念のつくり方

一握りの豊かな人とその他大勢の豊かさとは縁のない人々、いまや日本人はその2つの層にはっきりと分けられつつあります。そんな時代、頼れるのは自分の力だけです。そのためには、自分なりの軸をきちんと持つことが大切です。それは信念を持つということです。
　『賢人たちに学ぶ 道をひらく言葉』（本田季伸／著、かんき出版／刊）は、世界の偉人・賢人たちが残した言葉をテーマごとに集めた名言集。
　今回は、本書の中から偉人達の信念にまつわる名言を紹介します。

■「私の着ているものを見て、みんな笑ったわ。でも、それが私の成功の鍵。私はみんなと同じ格好をしなかったの。」（ココ・シャネル／ファッションデザイナー）

　人と同じことをやっていても埋もれてしまうだけ。ほとんどの人はそうわかっていますが、実行できる人は多くありません。
　人と違うことをやるのは、最初は誰でも怖いもの。しかし、成功を収めたかったら、人と違うことを考えて、人と違うやりかたで実行するしかないのです。
　シャネルの言葉は、そのことを改めてわからせてくれます。

■自分の顔には、自分の全人生がはっきりと表れます。だからこそ、自分の顔に誇りを持てるようになるべきなのです。（ローレン・バコール／女優）

　日々、どんな生き方をしているか、どんな表情で生きているのかが、将来の自分の顔を作ります。
　顔には人生の全てが表れるという、世界的女優ならではのこの言葉を心に留めていれば、年齢とともに増えるシワを気に病むことなく、いつでも笑顔でいられそうですね。

■嵐の中で船から下りることができたとしたら、誰一人として大海原を渡り切ることはなかっただろう。（チャールズ・ケタリング／発明家）

　自分自身で「逃げ道」を確保しているうちは、大きな成功をおさめることはできません。
　退路を断って背水の陣で臨む覚悟がないと、自分自身の本来の力を発揮することは難しく、新たな力の覚醒もありません。
　命がけで打ち込んだことにしか、結果はついてこない。
　そんなことを教えてくれる言葉です。

■人生すべて実験である。実験の数は多ければ多いほどよい。失敗したら、もう一度起き上がればよい。転んだって何ともない。（ラルフ・ワルド・エマソン／思想家・哲学者・作家）

　人から聞いたり、本から得た知識よりも、自ら挑戦して、失敗を重ねながら見つけた答えのほうがまちがいなく価値があります。
　特に自分だけの強みや独自のノウハウを作り上げたいのなら、自ら仮説・検証することは必須。
　本やネットからのインプットに偏りがちな人は、実践することの重要性を示すこの言葉を心にとめておいた方がいいかもしれません。

　大きな功績を残した偉人・賢人の言葉からは、彼らがいかに強い信念のもと行動してきたかが読み取れます。
　本書には、偉人たちの信念や、人生全般にまつわる名言がまだまだたくさん掲載されていますので、ブレない人、筋の通った人を目指している、という人はぜひ活用してみてください。
（新刊JP編集部）