「子連れで外食」をカオスから素敵な時間に変える、7つの法則

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2013年02月21日 10:30  MAMApicks

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「子連れで外食」。これ、ネットの世界で、「子連れで飛行機」と同じぐらい盛んに賛否様々な議論が展開されているテーマではないだろうか。


昨晩、2歳の娘を連れて外食した。日中、カフェでブランチやランチを楽しむことはあっても、夜の外食は本当に久しぶりのことだ。

昨夜の娘、店内で走り回ったわけでもなければ、金切り声を上げたわけでもない。だけど、親としては、おいしい食事や大人同士のおしゃべりを楽しむことはできず、疲労だけが残った。

お料理、あったかいうちに食べたかったな……。ていうか私、ほとんど食べてない。結構な値段したし……。娘にアイス、ふたつも食べさせちゃった! あ〜、歯磨きもお風呂もまだなのに、車の中で寝ちゃったよ……。

帰路の車中、ずっともやもや――。こんな思いで外食して、一体誰得? やっぱり子連れで外食はすべきでないのか。でも、いつまでも外食を避けるわけにもいかないし――。ネット上の議論を待つまでもなく、親の思いも千々に乱れているのである。


そうして帰宅後、パソコンを開いてみたら、ちょうど今、アメリカの一部のネット市民がこの話題で持ち切りだった!

きっかけは、とあるブログに投稿された一枚のレシート写真。”well-behaved kids discount”(お行儀のいい子どもたちへの割引)として、お会計から4ドルが割り引かれたことが記されている。

アメリカ西海岸ワシントン州のイタリアンレストランに8歳、3歳、2歳の三人の子連れで入店したファミリーが、食事中の子どもたちの行儀の良さに感嘆した店側から、賛辞と感謝の気持ちとして、割引を受けたというものだ。

これがまたたく間にネット上に広がり、ニューヨークタイムズまでもがブログで取り上げる(http://bucks.blogs.nytimes.com/2013/02/13/a-meal-discount-for-well-behaved-children/)など、議論が紛糾している。

おもなリアクションは以下の通り。

・レストランでお利口にするのは当たり前のことなのに、それに対して割引が適用されるなんておかしいのではないか。
・逆に走り回ったり大声をあげたりする子どもに対して、罰金を科してほしい。
・しつけが行き届いた子どもは今どき珍しいので、それができているファミリーは賞賛と対価を受けてしかるべき。
・割引は聞いたことないけど、お利口にしていた子どもにレストラン側がデザートをサービスしてくれることはよくあること。子どもも親も周りの客もハッピーになれる良いアイデアだと思う。
・こんな形を取らなければまともにふるまえない親や子どもが増えているのは嘆かわしい。

……などなど。さらに議論は、「そもそも、子連れでレストランに行くことの是非」にまで飛び火。日本の「発言小町」などでも延々繰り返されているような、「子連れで外食」についての賛否様々なやり取りが続いている。


賛否両論、答えのない議論だけれど、発端となったファミリーの母親が、ネット上での思わぬ波紋に対する返事として、自身のブログに記した内容(http://beeraftertea.wordpress.com/2013/02/04/well-behaved-kids-my-response/)が示唆に富んでいる。

「月に何回か子どもをきちんとしたレストランで外食させて、そういった環境に慣らしてください。そして、子どもたちを大人と同様に扱ってあげてください。子どもたちを行儀よく躾けることで、レストラン側に何か見返りを求めているわけではないけれど、誰か他の人が自分の子どもの良い面に気付いてくれることは、親として気分のいいことには間違いありません」

そして、他の親へのアドバイスとして、7つの法則を記している。

* 最低月に2、3回は、子どもたちを外食に連れて行くこと
* レストランに向かう前に、子どもたちに軽く何か食べさせておくこと
* 子どもたちが心身ともに落ち着いて健康であることを確認すること
* きちんと子どもたちと向き合う心の準備をしておくこと
* 店内の他の人々や美術品、音楽、料理に注意を払い、それについて子どもたちと会話すること
* 子どもたちに、あなたが他の大人と会話するのと同じように話をさせてやること
* 子どもたちと一緒に過ごすせっかくの時間を、あなた自身が楽しむこと


そう、子連れで外食を、カオスにするか、素敵な時間にできるかは、普段からの親の心がけ、気持ちの持ちよう次第なのだと気づかされた。


恩田 和(Nagomi Onda)
全国紙記者、アメリカ大学院留学、鉄道会社広報を経て、2010年に長女を出産。国内外の出産、育児、教育分野の取材を主に手掛ける。2012年5月より南アフリカのヨハネスブルグに在住。アフリカで子育て、取材活動を満喫します!

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