【レコメンド】「子ども」を歌詞の題材にしたロック

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2013年05月14日 19:10  MAMApicks

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育児や家事の最中にもBGMは欠かせない日々。
筆者が妊娠中によくきかれたのが、「やっぱり胎教にクラシック聴いたりするの?」という質問。気が向けばたまにクラシックも聴いたりしたが、日頃から好んで聴くのはロックがメインなので、胎教も情操教育もロックにお任せしている。


ロックの歌詞といえば、恋愛を歌ったものもあれば、自分の内面と対峙するもの、社会風刺や政治的なメッセージを孕んだもの、はたまた深い意味はないけれど言葉遊びを楽しむものまでさまざま。本稿では、「子ども」を歌詞の題材にした曲をレコメンドしてみたい。

Mr.Children『HERO』

HERO (通常盤) [CD]

歌詞リンク(goo音楽)
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND16556/index.html

もはや説明する必要もないほど国民的支持を得るMr.Children(以下ミスチル)のこの曲は、発売後オリコンチャートで32週チャートインした記録を持つ。NTTドコモのCMソングとして使われていたのでご存じの方も多いはず。

ボーカルの桜井和寿さんがお子さんを自転車の後ろに乗せているときに歌詞が浮かんだと言われている。数多くのヒット曲を持つミスチルだが、この曲はファンの間でも人気が高い。

この曲が収録されているアルバム『シフクノオト』では、同じく子どもをテーマにした「タガタメ」という曲もあり、この2曲は意図的に並んでいるとのこと。


YUKI『砂漠に咲いた花』

砂漠に咲いた花 [CD]

歌詞リンク(goo音楽)
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND33854/index.html

元JUDY AND MARYのボーカル、YUKIさんがソロ転向後に発表したこの曲は、YUKIさんが妊娠中にお腹の子供のことを想って作ったものだそう。

今の子育て層には、JUDY AND MARY時代からYUKIさんのファンも多いのでは? 昔からとにかく可愛らしい印象のYUKIさんだが、この曲は彼女の母親らしい懐の深い一面を覗いたような気分になれる。

またこの曲は、京都出身の男性デュオ「キセル」との共作曲であり、キセルによる歌唱バージョンもシングルCDとしてリリースされている。キセルバージョンもYUKIさんとはまた異なる雰囲気で非常におすすめ!


BLANKEY JET CITY『赤いタンバリン』

赤いタンバリン [CD]

歌詞リンク(goo音楽)
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND10251/index.html

2000年に解散した後も熱狂的な人気を誇るロックバンド、BLANKEY JET CITY(以下、BJC)の代表曲。個性的な歌詞や独特の世界観は唯一無二という表現がぴったりで、筆者も大ファン。

一説によるとこの曲には、ボーカル兼ギタリストの浅井健一さんが、娘さんを抱いているときに、心臓の鼓動がリズムを刻んでいることに小さな生命の素晴らしさを感じたという背景があるらしい。タイトルの『赤いタンバリン』とは心臓の比喩らしいのだ。

この曲のリリース当時、ケーブルテレビの音楽チャンネルでこのミュージックビデオが毎日のように流れていたのだが、ビデオにはBJCのメンバーの演奏シーンと下着姿の外国人女性が2人出てくる。

当時高校生だった私は、その映像のイメージから、「この歌詞の意味はよく分からないけど、きっとセクシーな女性への気持ちを歌っているのだろうな」と漠然と思っていた。それが今、『赤いタンバリン』が、赤ちゃんの心臓の鼓動だなんて!と15年の歳月を超えてビックリしている。

ここ最近何度も『赤いタンバリン』を聴き返しているのだが、聴きこむほどに、「ああ、確かに赤ちゃんと接していると、こういう気持ちになるのかもしれない……」と妙に納得させられている。

しかし、この曲に限らず、聴く人によって様々な解釈が可能なのがBJCの魅力のため、違う意味もあるのではないか? ダブルミーニング、いやトリプルミーニングくらいの受け取り方もある気がしてならない。


SADS『SANDY』

SANDY [CD]

歌詞リンク(goo音楽)
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND12121/index.html

ロックバンド黒夢のボーカル、清春さんが黒夢の活動休止時に結成した別バンドのシングル曲。ビジュアル系というジャンルを超えて多くのアーティストに影響を与えているカリスマ的存在だが、この曲は娘が誕生したときの喜びを表現したものだと言われている。

しかしこの曲も、前述の『赤いタンバリン』同様、事前情報なしではとてもとても赤ちゃんのことを歌っているとは思えない。

激しいサウンドや攻撃的な歌詞が多いバンドだけに、娘への愛情というテーマは大きな意外性を感じさせられるが、聴いているとそのギャップがまた面白く感じられる。

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ストレートに子どもへの愛情を歌った曲もあれば、一回聴いただけでは分からないような言い回しで子どもへの想いを表現している曲もあり、このような曲をもっと探し当てるのも楽しそう。

もしかすると気付いていないだけで、日頃聴いている洋楽ロックにも子どもへの愛情を歌ったものがたくさんあるのかも?


真貝 友香(しんがい ゆか)
ソフトウェア開発職、携帯向け音楽配信事業にて社内SEを経験した後、マーケティング業務に従事。高校生からOLまで女性をターゲットにしたリサーチをメインに調査・分析業務を行う。現在は夫・2012年12月生まれの娘と都内在住。

このニュースに関するつぶやき

  • 子どもが題材って、カンニバル・コープスのネクロペドフィリアなんかじゃなくて?
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