道徳教育に関する調査結果「しつけをお願いしたい著名人」は「尾木ママ」「金八先生」

教育問題についての調査・研究を行う日本教育文化研究所では、保護者の道徳教育の意識を探るため、「子供に対するしつけ・道徳教育に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、その結果を発表した。調査対象は全国の幼稚園児〜高校生までの子を持つ男女、合計1030サンプル。

調査結果では、８割を超える保護者が家庭における「しつけ」を重視しているとする一方で、半数以上は学校や園などの教育機関における道徳教育にも期待していることがわかった。

その理由として、「客観的な道徳教育を受けられると考えているから」（59.8％）が最も多く、「子供が素直に受け入れてくれそう」（45.9％）、「より質の高いしつけや道徳教育をしてくれそう」（25.0％）が続き、家庭がしつけを教育機関に委ねたいわけではなく、親子ではない第三者としての客観性に期待していることが浮き彫りになった。

一方で、保護者は自身の幼少期に比べて、「教育機関のしつけや道徳教育の負担が増えた」と感じている層が合計38.2％となり、「家庭の負担が増えた」と感じる層（26.7％）より10ポイントほど高いことも明らかになった。

さらに、「日本人として身に付けておかなければならないこと」についての質問には、「あいさつ・礼儀」をあげた回答者が85.5％と最も高く、次いで「親切・思いやり」（69.8％）、「感謝する心」（51.3％）となった。しかしながら、「責任感」をあげたのは4割以下、「自己表現力」をあげたのは2割以下であった。

そのほかユニークな質問では、「子供にしつけをお願いしたい著名人」について、第1位に「尾木ママ」があげられ、以下「金八先生」「ビートたけし」「坂本龍馬」「池上彰」とつづいた。