国土交通省が、鉄道やバスでのベビーカー利用に関するルールの全国統一化に乗り出すという。優先マークを作り、利用時のマナーも示すことで、ベビーカー利用者と他の乗客の相互理解を促す。乳幼児連れでの外出をしやすい環境を整えるのも狙いのようだ。
車内のベビーカー利用をめぐっては、1999年頃から首都圏や関西の鉄道会社が、広げたままの乗車を認め始めたという。しかし、混雑時は折りたたむことを求めるなど、ルールが曖昧なままで、ベビーカー利用者と周囲とのトラブルになるケースも少なくなかった。
この話題についてツイッター上での反応を見ると、
「そもそも『たたまなくてもいい』というのも周知されていない。『たため』論者はいまだ根強い。子連れに優しいルールができることに期待したい」
「優先する必要を感じない。ベビーカーって必要不可欠なものなの? 子どもじゃなくて荷物乗せてるよね」
「荷物も子どもも一人で抱えるのは無理。かえって危ない」
「譲り合いの心では解決できず、わざわざ統一ルールを作らないといけないって、子育てしにくいわけだよなあ…」
「厳しいルールにしてほしい。混雑時のベビーカーって本当に迷惑だから」
「満員電車を解消してくれればベビーカーへの風当たりも弱まると思うんだけどな」
「全国統一にする必要ってあるのかな…都市部だけの問題じゃないの?」
「子連れ、妊婦、ベビーカー専用車両を作るしかないんじゃないか」
と、子育て世代からは子連れでの外出の大変さを考慮してほしいという意見が多かった一方で、ベビーカーでの乗車に対する厳しい意見も根強い。
つい先日、ネット上を中心に騒動となった乙武氏の車いす入店拒否事案ではないが、ベビーカーや子連れで外出する際にも数々の制限がある。
子連れで外出経験のある読者の皆さんは痛感していると思うが、残念ながら現状、子連れは「社会的弱者」のようである。ベビーカーや車いすが迷惑なものとみなされてしまうのは、強者の目線を基準としているからではないだろうか。
ようやく動き出したベビーカーでの乗車に関するルール作りには、大いに期待したい。
▼関連アーカイブ
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そんなにベビーカーはお嫌いですか?http://mamapicks.jp/archives/51817420.html
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ベビーカーで階段「優しさを求めるのではなく自分からお願いしよう」http://mamapicks.jp/archives/52112802.html