普通科も! 街の子も! 高校生が「農」で地域を笑顔に

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2013年06月25日 10:50  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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私たちの食や自然環境などの暮らしに深くかかわる「農」は、誰もが無関心ではいられないテーマ。この「農」に向き合い行動する高校生のための大会、JA全中主催「全国高校生みんなDE笑顔プロジェクト (http://www.egao-p.com/)」が今年も幕を開けた。 このプロジェクトは、全国の高校生が「農」をテーマに地域を笑顔にするアイデアを考え、行動し、そのプロセスを競い合うもの。優勝チームにはトロフィーと賞状のほか、10万円相当の商品が副賞として授与される。 プロジェクトのキーワードには、“生産”のイメージが強い「農業」ではなく、経済、文化、技術、生活のさまざまな面とかかわることを示す「農」という言葉が用られている(下図※プロジェクトサイトより)。各チームの取り組み内容も、自ら農業生産を行うものや、消費の面からの取り組みなど幅広い。 例えば、昨年度、地域活性化プロジェクト部門で優勝した、北海道美幌高校「美幌笑顔プロジェクト〜私達も農業経営者〜」は、大規模化やコスト競争で衰退した町の養豚業をよみがえらせたいという思いからスタート。国内産飼料で育てられた国内産豚肉がわずか5%という現状から、地域の規格外野菜を活用した国内産飼料100%で育てた国産豚を生産し、オホーツク地域や国内に普及するための活動を行った。「ここまで高校生がやってくれるとは!」「君たちがいてくれて非常に助かる」などの声が町内の企業からあがったという。 また、昨年度、被災地コラボレーション部門で笑顔のきずな賞を受賞した頌栄女子学院高校は、東京都にあるキリスト教の普通科高校。生徒会から発足したチームで「米崎りんご応援プロジェクト」に取り組んだ。東日本大震災の被災地である米崎のわい化りんごを都内のスーパーにて販売したり、米崎りんごのマスコットキャラクターを作るなどのPR活動や、被災地の状況を伝える活動を行った。「被災地を元気づけるはずが、逆に私たちのほうが元気をもらっていたことも何度もありました」と同校生徒は語っている。(下写真:被災地への関心を高めるために生徒会室に設置した、大船渡や陸前高田の写真集コーナー) 今年度もすでにエントリーが開始されており、7月12日まで受付中だ。同一高校に在席中の3人以上のチームを作り、引率する担当教諭を登録し参加。参加チームはプロジェクトサイト内の「プロジェクトリポート」に活動目標やプランを掲載し、日々の活動の様子をブログに随時書き込んでいく。 プロジェクトリポートやブログは、参加者でなくてもWebサイト (http://www.egao-p.com/blog/list/all)から閲覧可能。ブログには写真が満載で、一歩ずつ活動が進んでいく様子が手に取るようにみえる。同じ高校生の頑張りは、これまで「農」について考えたことのない高校生にも刺激になりそうだ。 仲間を募ってプロジェクトに参加するのもよし、ブログをみてプロジェクト活動の進行を見守るのもよし――この夏、自分なりの方法で「農」について考えてみてはいかがだろうか。

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