売れるコスメを考えよ! 高校生が商品企画プロジェクトに挑戦

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2013年10月24日 11:40  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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“ベタつきや強い香りを抑えたサラサラタイプのハンドクリーム。ペンケースに入ることを想定してスリムで小ぶり。ケースは何種類もあってカスタマイズも可能”――そんな女子ウケしそうな新商品を、10月6日に行われたイベントで高校生チームが考えた。 ■高校生のアイデアが本当に新商品になるかも!? このイベントは、高校生が社会人と仕事の楽しさを考える活動を行うLiKE!WORK (http://like-work.jp/)が開催した「しごとプロジェクトVol.4」。インターネットでの呼びかけで集まった高校生16人が、大手化粧品メーカーの社員8人と共に「売れる新商品を企画する」というテーマに取り組んだ。 プログラムは全部で約4時間。メーカーからテーマや企画立案方法のレクチャーを受けたあと、コスメ、ヘアケア、ボディケアの3チームに分かれて新商品の企画を練った。多くが初対面の高校生で構成されたチームにもかかわらず、どのチームも和気あいあいとした雰囲気のなかで活発に議論。各チームで考えた新商品についてコンセプト、ターゲット、キャッチコピー、プロモーションなどのアイデアをまとめてプレゼンテーションを行った。 各チームのプレゼンテーションをふまえ、他チームのメンバーは「いくらなら購入するか」のアンケートを記入。その平均価格と、アイデアを出したチームの予想価格との開きをみて、適正価格について考える時間もあった。 このプロジェクトの魅力は“リアル感”だろう。化粧品メーカーで働く大人が真剣に「高校生のアイデアを聞かせて!」との姿勢で臨んでおり、高校生が考えた商品が本当にお店に並ぶ可能性もあるのだ。高校生から斬新なアイデアを引き出し、同時に高校生に仕事の楽しさや商品企画の醍醐味を体感してもらえるよう、イベント当日までに化粧品メーカーとLiKE!WORKスタッフが何度も話し合いを重ねて準備した。 ■「企画を考えるのって楽しい!」 高校生のプレゼンテーション後、参加した高校生と化粧品メーカー社員が感想を語り合った。大人たちは業務として新商品の立案やプロモーションを行っている、いわば商品企画のプロだが、高校生の考え方やアイデアから多くの収穫を得たようだ。 「会社で商品開発していると、リスクを考えて『あれもできない』『これもできない』になりがち。高校生の皆さんのように、純粋な気持ちで取り組まなくちゃいけないんだと反省しました」 「皆さんが楽しそうに取り組む様子を見て、新商品を考えるのはとてもエキサイティングな仕事なんだと、改めて実感。自分自身のやる気が補充できました」 もちろん、参加した高校生にもたくさん発見があったという。 「いいものができたと思う。これが本当にお店に並んだらテンション上がる」 「もの作りの大変さも楽しさもわかった」 「自分の興味あることを仕事にできたら楽しそう。これからもいろんなものに参加して、自分の興味がもてるものをみつけたい」 都立高校1年の中村高太郎くんは、友達に誘われ「わけがわからないまま来た」と言うが、話し合いで積極的に意見を出し、グループのプレゼンテーションでも中心になって説明していた。 「あっという間に時間が過ぎて、10分ぐらいしかたっていない感覚。それだけ集中して楽しめたのだと思います。僕は将来、起業して経営者になりたいので、商品企画という具体的な仕事を体験できたことは将来に役立ちそうです。高校生活は忙しいんですが、今後もこういう活動に参加したいですね」(中村くん) 今後もLiKE!WORKでは、さまざまな企業とのコラボレーションにより、月1回程度「しごとプロジェクト」を開催していく予定という。「仕事ってつまらなそう」「自分の将来にワクワクできない」…と、働くことにネガティブなイメージをもっている高校生こそ、一度参加してみてはいかがだろうか。

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