J1第31節が10日に行われ、ベガルタ仙台と浦和レッズが対戦した。
勝利すれば今季初の首位に立つ浦和はアウェーゲームに臨むが、先制したのは仙台。開始2分に左サイドからのクロスを、赤嶺真吾が頭で落とし、ウイルソンのシュートが決まり、早々に先行する。しかし浦和も4分後、宇賀神友弥の左クロスをエリア内で受けた梅崎司が鋭い切り返しから、DFを1人かわして右足で同点弾を挙げる。さらに浦和は31分、左CKがファーサイドに流れたところを興梠慎三が蹴りこみ、逆転に成功する。
後半に入り、仙台はまたも立ち上がりの47分、FKを獲得すると梁勇基がゴール前に送ったボールを赤嶺がヘディングで合わせて、ネットを揺らし、同点とする。しかし浦和は、59分に梅崎の低い右クロスをニアサイドでDFを背負って受けた興梠が、振り向きながら左足のシュートをゴール左へ決めて、勝ち越す。
再びビハインドを背負った仙台は攻撃的なカードを切り、浦和を押し込むと、後半アディショナルタイムの92分、FKから左サイドの武藤雄樹にボールが出ると、速く低いクロスはDFにクリアされるが、短くなったこぼれ球を石川直樹が、豪快に決めて同点とする。試合はそのまま終了し、3−3の引き分けに終わった。
浦和は首位浮上ならず、横浜F・マリノスと勝ち点1差で2位のまま。3位サンフレッチェ広島、4位鹿島アントラーズが勝ち点1差ずつで続いており、3節を残して優勝争いが混戦となっている。