年収300万円が一番幸せに暮らせる?「プア充の心得」とは

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2013年11月14日 18:51  BOOK STAND

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リアル(現実)な生活で充実している人のことを指す「リア充」という言葉。特にSNSのFacebookなどでは、「海外旅行に行った」「高級な料理を食べた」「家を購入した」といった友人らの充実した生活を確認することができます。「Facebookはリア充の巣窟」などと言われることもあり、この言葉は既に一般化されたと言えるでしょう。

「プア充」という言葉をご存知でしょうか。プア(貧困)に由来する「プア充」とは、"そこそこ働き、企業に縛られず、自分の生活を生き生きさせていく"考え方です。

これを勧めるのは、宗教学者で作家の島田裕巳氏。東洋の宗教では、世間のなかで出世してお金を儲けるのではなく、欲望を抱かずに満足して生きていく「少欲知足」という考え方があるそうです。その思想を、現代の日本に適した形にアレンジしたものが「プア充」。

島田氏の考えでは、現在の日本は年収300万円が最も幸せに暮らしていけるとのこと。

もちろん収入は多いにこしたことはないですが、そのために時間を犠牲にし、休日出勤や残業をしたあげく肉体的・精神的にストレスを抱えてしまうこともあります。そうなると、収入は多くても得られる幸福感は限られたものに。ストレスを発散するための支出もそれなりの額となってしまいます。

経済が不安定で、今後、右肩上がりが期待できない現代だからこそ、"そこそこ働き、企業に縛られず、自分の生活を生き生きさせていく"ことに目を向けたほうが良いと、島田氏は考えているのです。

それでは、「プア充」になるためには、どのような考え方・行動が必要なのでしょうか。島田氏の著書『プア充』では、下記のように記しています。

■収入が増えればその分、支出も増える
収入は費やした労働と時間の対価。過度に費やすと、補うための無駄な支出が増える。また、車や持家、保険などの高額商品の誘惑が増える。

■プア充を支えるのは、人間関係と縁
人間関係の中で生きれば、お金はあまり必要ない。自分のお金を稼ぐことに夢中になると、人間関係を築く時間がなくなり、その先にあるのは孤独である。

■仕事はあくまで生活のための手段と割り切る
仕事にやりがいや生きがいを求める必要はない。生活のためのお金を稼ぐ手段と割り切って働けば、プライベートが犠牲にならない。『古くてださい会社』がちょうどいい。

■『待つ』ことが心に効く
たまにだからこそ、喜びや悲しみは倍増する。禁欲の解放は何倍もの喜びをもたらす。楽しいと感じることのできる心を養う必要がある。

■『少欲知足』。限られた資金の中で、自前で楽しむ
欲を持ちすぎず、現在の状態に満足する。三つのポイント『外食をしない』『規則正しい生活をする』『ストレスをためない』を意識して、お金をかけずに自前で楽しむ姿勢が大事。

他にも「プア充」に必要なポイントが、本書では多数紹介されています。

もちろん、頑張って働いて年収を上げ、刺激的な毎日を過ごしたいという考え方もあるでしょう。ただ、年収が300万円だったとしても生活ができるし結婚もできる。幸せを見つける方法はいくらでもあることを、島田氏はアドバイスしているのです。急ぎ足で生きている皆さん、一度、同書を手にとって少し立ち止まってみてはいかがでしょうか。



『プア充 ―高収入は、要らない―』
著者:島田 裕巳
出版社:早川書房
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このニュースに関するつぶやき

  • どうなんでしょうね 以前と違いシャウプ税制が完全に骨抜きになり富裕層優遇政策が過剰な日本のことだから金はあればあるほど幸福だろうね 震災以降飢餓ラインぎりぎりの生活をさせられる人大勢いる日本だし
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  • それをやっちまったのが、パックス・トクガワーナ。でも時を経て耐性がなくなった幕府が、外圧と革命であっさり崩れ落ちたように、今の激動の世界じゃ、いつまでもそんな体制が長続きするわきゃねえんだ。
    • イイネ!1
    • コメント 0件

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