J1昇格プレーオフ準決勝が1日に行われ、J2で4位の徳島ヴォルティスと同5位のジェフユナイテッド千葉が対戦した。
引き分け以上で決勝進出が決まるホームの徳島は、J2最終節と同じ先発メンバーを構成。千葉は、J2得点王のケンペスや谷澤達也らが先発出場した。
両チームとも立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けるが、高い集中力を保った守備で応戦。次第に、千葉がチャンスを作り始める。26分には、兵働昭弘の右CKからゴール前で混戦となり、チャンスを迎えたが、得点は生まれなかった。さらに33分には、こぼれ球に反応した町田也真人が思い切りよくシュートを打ったが、わずかに枠の右へ外れた。
ピンチをしのいだ徳島は、37分に決定機を掴む。スルーパスに反応した津田知宏がペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得。ドウグラスがゴール左隅に蹴り込み、1点を先制した。
ビハインドを負った千葉は直後に反撃。39分、右CKを山口智が頭で合わせると、左ポストに当たったボールがゴールに吸い込まれた。1−1の同点で、前半が終了した。
勝たなければ準決勝敗退が決まる千葉は、後半立ち上がりから攻勢をかける。55分には谷澤のスルーパスを受けたケンペスが左足シュートを放ったが、枠の上へ。73分にも縦パスからチャンスを迎えたが、ゴール前での混戦で押し込むことができず、2点目は生まれない。徳島も反撃に転じ、81分には柴崎晃誠がペナルティーエリアの左隅から強烈なシュートを放ったものの、枠の右に外れた。
勝ち越し点を狙う千葉は、深井正樹や森本貴幸らを投入して打開を図る。88分には左CKから森本がヘディングシュートを放つが、枠のわずかに右へ外れた。千葉は最後まで2点目を挙げることができず、試合は1−1で終了。引き分けのため、リーグ戦で上位の徳島が準決勝突破を決めた。
徳島は8日に行われる決勝で、京都サンガF.C.と対戦。初のJ1昇格を懸けた一戦に臨む。