我が子を英語嫌いにしない「おうち英語」のススメ

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2014年02月09日 09:40  JIJICO

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JIJICO

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2020年には小学3年生から外国語活動が実施される


近年、英語の必要性について語られる機会が多くなり、グローバル化に対応した英語教育改革がなされています。中学校においては授業を英語で行うことを基本に、高校では英語による言語活動を高度化すること、大学入試においては「聴く」「話す」「読む」「書く」の4技能がバランスよく求められるようになります。さて、小学校においては、2020年には小学3年生から外国語活動が実施され、高学年では教科型となり週のコマ数も増やされることになっています。


「民間の英語教室が第二言語として習得を目指す英語」と「小学校の外国語活動としての英語」には温度差があるようですが、小学校に入学してから子どもが英語嫌いにならないために家庭で何ができるかを考えてみましょう。


英語の音声をたくさん与え、一緒に発音をマネたりすると効果的


私はよく「おうち英語」と言う言葉を使います。「おうち英語」とは、市販のCDを聴いたり、英語のテレビ番組やDVDを観たりすることのほかに、「海外の人と交流する」「ホストファミリーを経験する」「両親が英語で問いかける」「生活の場が外国である」などが挙げられます。最近では自宅で取り組めるように、カリキュラムの整った英語学習教材が出回っているようですが、このような方法は高額な分、予想以上に子どもへの期待が膨らんでしまうので注意したいところです。大切なのは、いつもそばにいる親自身が子どもと一緒に楽しむということ。どのような活動も、最も近い存在の大人と取り組むことで、子どもたちは心地よく学ぶことができるからです。


具体的には、まず英語の音声をたくさん与えてあげてください。子どもの心を引き付けるような明るい絵が描かれたCD付絵本やカラフルなDVDなどがオススメです。親が自分の発音に不安を感じている場合は、特に音声付が役立るでしょう。一緒に発音などをマネするのも良いと思います。子どもたちは、大人が興味を示していることに喜び、より一層の興味を示します。また、教えようとするのではなく一緒に学ぶことが基本です。「まったく英語ができない」と不安を覚えているパパやママの方が、子どもの英語力にプラスの効果を生むかもしれません。


言語に必要な技能は、「聴く」「話す」「読む」「書く」の順


どの言語でも、コミュニケーションを重視した場合の4技能とは、「listening(聴く)」「speaking(話す)」「reading(読む)」「writing(書く)」の順であるべきです。「聴くこと」なしでは「話すこと」を、「読むこと」なしでは「書くこと」を望めません。学びはインプットがあって、アウトプットできるという関係にあります。子どもが音声を十分に楽しみ、興味を示しそうであれば、この4技能の順番を意識してください。


「少しだけど話せる」「モノの名前を英語で言える」ということよりも、幼少期の頃から「英語で、どんなに世界が広がるんだろう」と興味を持たせてあげて小学校に送り出してあげましょう。



(ゴーン 恵美・英会話講師)

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