高校生の映画界の登竜門!?最優秀賞をとった調布南高校を取材!

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2014年02月14日 12:40  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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「角川」と「日活」という、日本映画の歴史を築き上げてきた2つの映画会社のスタジオがある調布市。 そんな“映画の街”で9年前から開催されているのが、高校生が制作した映像作品を募って最優秀賞を決める「調布市高校生フィルムコンテスト」だ。 そのコンテストで昨年、最優秀賞に選ばれたのが東京都立調布南高等学校3年C組の作品「He is She」。 高校生の男女がある日突然入れ替わってしまうという青春コメディー映画で50分の超大作だ。 しかも、この調布南高校は過去4回も最優秀賞を獲得している強豪校! そこで、調布南高校にどのように映画制作を行っているのか聞きにいってみた! ■映画の街で始まった高校生のための映像コンテスト まずは副校長の川端由美子先生にこのコンテストへの参加目的をうかがうと、 「映画にゆかりのある調布市に学校があるので、地域の特性を生かした“映画作り”という方法で、生徒たちに自主性や協調性を学んでもらい、創造力をつけてほしいと思ったからです。今は、3年生の全クラスが毎年参加することが伝統となってきています」 とのこと。 ただ、先生も生徒も映画作りに関しては素人だという。映画作りの方法はどうやって学んでいるのだろう? 「He is She」の脚本・監督・出演を務めた中山美里さんに聞いてみた。 「基本的な映画作りの知識は、日活の方が市役所でされている講習を聞きにいって勉強するんです。機材は角川大映スタジオさんが貸し出しをされているのでそこで借りているんですよ」 さすが映画の街! 映画を撮るのに必要なものはそろっているんですね。 ■印象に残るシーンを撮りたい! プロの講習を受けたとしても、作品の制作は生徒たちだけで行う。実際に撮影してみると思うような映像が撮れなくて苦労もあったという。 「バスケの試合シーンは躍動感とか緊迫感を出したくても、カメラを回すと、出演者が意識してしまって。なかなか本当に試合をしてるようなものが撮れなかったんです。だから、バスケ部の人に協力してもらって実際に試合をしてもらいました。鏡に主人公が映るシーンでは、どうしてもカメラマンが映り込んでしまうので何度も撮り直したりと、試行錯誤の連続でしたね」 実際に映画を見せてもらうと、高校生が作ったとは思えない斬新なコマ割りと本格的なストーリー展開にびっくり! 最後に、映画作りに挑戦した感想を主演を務めた下新原悠くんに聞くと、 「演技の難しさはもちろんですが、イメージどおりの撮影場所を探したり、撮影のスケジュールを管理したりと、撮影をしてみて初めて映画作りの大変さを実感しました。最優秀賞に選ばれたときは、そこを目標にみんなで頑張っていたので本当にうれしかったです」 と笑顔で語ってくれた。 「いいものを作りたい」というこだわりが、最優秀賞を獲得できる作品を生み出したようだ。 このコンテストには調布市以外の高校からも応募できるとのこと。興味がある人はぜひ参加してみては? ●調布市高校生フィルムコンテスト概要 (※ 昨年の規定のため、変更箇所が出る可能性があります) 【応募対象】高校生(団体・個人可)が制作した映像作品。1団体(1個人)につき1作品 【作品時間】15〜30分程度 【作品テーマ】自由(高校生らしい内容) 【出品料】無料 ※応募期間、応募方法等、その他の詳細は決定し次第「調布市ホームページ (http://www.city.chofu.tokyo.jp)」にて公開。 問い合わせは、調布市役所産業振興課/042−481−7184まで。
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