社会で働き続けられる女性の3つの共通点

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2014年02月16日 13:10  JIJICO

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働き続けている女性たちの共通点から考える


日本の女性の就業率は、30歳前後で落ち込むM字カーブを描くことが知られています(注1)。ただ、近年はカーブも緩やかになり、結婚出産後も働き続ける女性が増えてきました。また、勤続年数が10年を超える女性の割合も就業女性の3分の1まで増えています(注2)。けれども、「女性が働き続けるには、まだまだ大変」と実感する女性も多いことでしょう。そこで今回は、働き続けている女性たちの3つの共通点から、その極意を探ってみます。


「女性だから」にこだわらない


学生時代までは何事にも前向きだった女性が、社会人になると元気がなくなり短期で退職しまうことは少なくありません。思っていたように活躍できず、男性優位の社会でうまく立ち振る舞えない自分にショックを受ける人もいます。その理由を「女性は活躍できない社会だから」とネガティブで考えてしまうケースもあるでしょう。しかし、働き続ける女性は違います。「どのように障壁を乗り越えるか」を考え、行動するのです。環境ではなく、自分を変える。そうして社会人経験を積み重ねていきます。


職場の概念すらも変えて、新しい働き方や仕事を創り出す


仕事が面白くなる時期と、結婚や出産を考える時期とが重なることがよくあります。「仕事のチャンスがきた」「管理職への打診があった」。そのタイミングで結婚や出産もやって来るのです。その時に「どちらからを取る」選択をした場合、後々になって後悔が残ることもあります。けれども、働き続ける女性は違います。


「どのようにしたら、どちらも続けられるか」を考えて行動し、新しい働き方や仕事を創り出すのです。「複数で一人の仕事を回す」「在宅勤務等の導入」「育児の経験を活かした新商品の開発・提案」など、職場の概念すらも変えて労働生産性の向上や女性社員の継続勤務にも貢献します。


働き続けることを決めて「覚悟」を持つ


そもそも、働き続ける女性たちには大きな特徴があります。働き続けることを「決めて」いるのです。「小さいころから働き続けようと思っていた」「今の仕事をすることが夢だった」「子供たちに働き続ける女性の姿を見せておきたい」などの動機を持っています。常に「どうしたら乗り越えられるか」に考え方がシフトするのは、そのためなのです。


壁を乗り越えながら「働き続ける女性たち」のしなやかさに、社会の方が影響を受けて変わり始めているといえるのかもしれません。


(注1)女性労働力のM字カーブ(総務省 労働力調査)
(注2)男女共同参画社会の形成の状況(内閣府)



(島谷 美奈子・キャリアカウンセラー)

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