サメ除けに「白黒ストライプ、白青まだら模様のウェットスーツが効果的」との説。(豪)

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2014年02月16日 21:51  Techinsight Japan

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新デザインのウェットスーツでサメ除け。画像はnews.sky.comのスクリーンショット
“保護色”がその代表格であるが、生き物の世界には“目眩まし(めくらまし)”現象がたびたび発生するもの。海中では、色ばかりか多くの魚が「生物発光」のシステムにより身を守っていることもわかっている。オーストラリアの海洋学の専門家らが、“その目眩まし戦法でサメからサーファーを守ろう”と、このほどあるアイデアを発表した。

こちらでも幾度となくお伝えしていたが、オーストラリアではここ3年の間に7人がサメに襲われて命を落としており、足や手を失うなど深い傷を負った人の数は計り知れない。海水浴や釣りをする人もサメの存在におびえているが、なんといっても一番の被害者はサーファー。このほどオーストラリアの海洋学の専門家が、「サーファーはボードやウェットスーツのデザインを変えてみては」と意外な案を示し、話題を呼んでいる。

パースを拠点に、サメ問題の解決を図ろうと設立された「Shark Attack Mitigation Systems(以下SAMS)」という組織。彼らは約1年をかけてウェットスーツの素材、発光性、パターン、カラーごとにサメの目を眩ます効果について実験を繰り返したとのこと。SAMSのクレイグ・アンダーソン氏は『Sky News』に、「その結果、白と黒のストライプ、あるいは白と青のまだらなストライプはサメ除けになることが分かりました。早くも南アフリカ共和国や米カリフォルニア州、フロリダ州から照会が入っています」と話しており、そのようなデザインのサーフボードやウェットスーツが商品化される日はそう遠くはなさそうだ。

SAMSはサメによる被害が相次いだことから、パースが行政としてもサメの駆除に乗り出そうと西オーストラリア大学(The University of Western Australia)の海洋学研究所と共同で立ち上げた組織である。だが自然に反しての駆除については、人間の身勝手な行動だとして動物愛護団体などから反対意見が出ており、協議を重ねた結果「サーファーはサメとの共存を目指すべき」と軌道修正せざるを得なかったという。

※ 画像はnews.sky.comのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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