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ペットと散歩することで地域の犯罪抑止や防犯意識の向上を実現しようと岐阜県美濃加茂市で「わんわんパトロール」がスタートしました。犬用の防犯ベストを無料で配布し、人と犬の目で安心・安全な街づくりを目指しています。
一昔前、夏は風を通すために窓が開け放たれ、誰もが縁側で涼を取っていました。秋や冬には、落ち葉の掃除や、その落ち葉を使って焚き火などを行っていました。そして、通りかかった隣人たちとのコミュニケーションがあったものです。
しかし、今では、エアコンが完備され、窓を開けることが少なくなりました。家の中が快適になればなるほど、人は外の空間を楽しむことがなくなってきてしまったのです。人間はそれで良いのかもしれませんが、ペット、とりわけ犬たちは違います。定期的に屋外に散歩へ連れ出さなければなりません。犬たちが人間を外に連れ出してくれるきっかけとなって、それが地域の防犯につながっていくわけです。
今、街のいたるところに防犯カメラが設置されています。確かに、防犯カメラによって事件が解決したということも多いので、一定の効果はあるのでしょう。しかし、重要なのは犯罪が起こらない、または起きにくい街をつくることではないでしょうか。
パリの地下鉄の地下通路を歩いていると、演奏家が心地よい音楽を奏でているところに出くわします。その演奏レベルがプロ級なのは当然で、年に2回、パリ市交通公団がオーディションを開催して合格した演奏家だけがメトロ構内で演奏することが認められているのです。
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これは、ただ音楽を地下鉄利用者に提供するというだけのものではありません。死角ができやすい地下鉄の通路や構内などに定期的に人の目があることで、防犯にも役立っているのです。
欧州の小さな都市では、夜になっても多くの人たちがカフェなどでお酒やお茶を飲んで楽しそうに団らんしています。このことも地域防犯には大きな効果を生んでいます。機械式のカメラに囲まれるよりは、できれば音楽や人々の笑い声に包まれながら安心・安全に出歩くことができる街で暮らしたいものです。
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