スキルアップ転職を実現できる人の考え方

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2014年03月13日 17:10  JIJICO

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JIJICO

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求人増加、日本全体で見ると景気は上向き傾向


アベノミクス効果で、2012年末には1万円前後だった株価が、今は1万5000円を超えています。業種によって、この恩恵の感じ方は違いますが、日本全体で見ると景気は上向きのようです。リーマンショックで世界が沈んだ5年前に比べて顕著にその傾向が出ており、ハローワークで仕事を求める人が減ったようです。厚労省や総務省が発表した数字によると、失業率は下がり、有効求人倍率が上昇しています。就職・転職しやすい世の中に変化したのかもしれません。


転職は「自分のキャリアを作りあげる過程」


日本は終身雇用の社会で、いつまでも会社に留まることに組織は力をいれてきました。しかし、終身雇用が崩れてしまった今、転職を特別なことと考えずに「自分のキャリアを作りあげる過程」ととらえるべきでしょう。そして、自分をいかに「人財」に育てあげるかです。自分の持つスキルや、どの分野で生きていきたいかをまず見つめることです。転職を考えるときには、一過性でもてはやされる「業界」探しではなく、自分が生きていくこができる業種で探すことも、将来を見すえたスキルアップ転職につながると考えます。そんな転職をした人の例を紹介します。


キャリアカウンセリングをしたとき、Aさん(男性)は42歳。大学を卒業して海運会社へ入社し、配属された船舶の保険業務を担当していました。彼の担当する商い高は、何十億という金額。最初は、その金額の大きさに現実味がなかったそうです。ただ、その金額で、自分が商売をしていることで「自分の仕事に自信が持てるようになっていった」とも話していました。船舶保険で仕事にも充実感を覚え始めた10年目に、大手都銀より「君がやっている部門を新しく設立するのでうちへ来ないか」とクライアントからヘッドハンティング。年齢的にもバリバリと仕事をしていきたい時期。転職を決めたAさんは、就業場所を東京へと移します。まったく新しい業務だったので、中途入社である彼が陣頭指揮をとって業務をこなし、数年後には、その部門の部長付きになったそうです。金融業界は、中途入社の社員への風あたりはきついと言われますが、Aさんはそんな中、日々の勉強で自分をスキルアップさせることで、その風をガードしたといいます。TOEICの試験は毎回欠かさず受験したそうです。そんなAさんは今も、これからの自分の人生をどう作り上げるかと日々模索中です。


今、求められているのは、何かあったその時々に限定する「リアクティブ(対応的)」なキャリアカウンセリングから、緊急事態が生じる前に、必要とする人に常時提供できる「プロアクティブ(予防的)」なキャリアカウンセリングです。自分でキャリアを作り上げていくことを原点として、転職をとらえてみましょう。



(自念 真千子・産業カウンセラー)

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