黒髪女子と茶髪女子、印象の違い

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2014年03月28日 13:10  JIJICO

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JIJICO

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女性の間でナチュラル志向の「黒髪回帰」が起きている


最近、女性の間では、茶髪から一転、ナチュラル志向の「黒髪回帰」が起きています。茶髪ブームに火をつけたのは、1990年代半ばの歌手・安室奈美恵さんと言われています。その後、約20年を経て浸透してきた、一般女性にとっても「茶髪は珍しくない」というイメージ。それがここにきて、黒髪あるいは自然な髪色を選ぶ方向へ転換されつつあるようです。


外見が人の第一印象に大きな影響を及ぼすのは、今や広く知れ渡っています。中でも、色は視覚に大きく訴えるため、その役割は軽視できません。手っ取り早く印象を変えるには、色を変えることが効果的です。髪の色もそのひとつ。NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」に主演した能年玲奈さんが、「生まれて初めての茶髪」にしたのは、映画「ホットロード」の役作りのためです。いわゆる「不良少女」を演じる能年さんが、そのイメージ作りの一環として茶髪にしたことは興味深い出来事です。


黒髪には、万人受けする安心感がある


日本女性の艶々とした黒髪を褒める言葉として、「カラスの濡れ羽色」がよく知られています。また、京都の舞妓さんからもわかるように、日本の伝統衣装である着物を着る際には、「(髪の)黒・(肌の)白・(口紅の)赤」が基本。黒・白・赤のコントラストが織りなす古典美が良いとされています。このように、黒髪の印象を挙げるなら、「保守的、真面目、正当、自然、上品」でしょう。


黒髪には、万人受けする安心感があります。それゆえ、ビジネスシーンにも適しています。例えば、東京ディズニーリゾート。キャストが順守すべき身だしなみ規定「ディズニールック」では、髪色について、日本ヘアーカラー協会によるレベル(明るさ)基準のレベル6以上と定められています。これはかなり暗い色です。その他、多くの一流ホテルでもレベル6以上とされています。黒髪には「全身のバランスがとれた一般受けする印象」があるのです。


茶髪は「ファッショナブル、柔らかい、明るい」イメージ


一方、茶髪が与える印象はどうでしょう。以前は「茶髪=不良」というイメージがあったことは否めません。しかし、若年層を中心に広まった茶髪は、今では高齢女性にまで幅広く定着しています。これは茶髪が与える印象「ファッショナブル、柔らかい、明るい、女性らしい、ゴージャス」が理由と考えられます。また、この頃の茶髪は、明るい栗色が主流です。その与える印象は、以前の「金髪に近い茶髪」に対する下品なものとは異なります。


黒髪・茶髪のどちらが良い悪いではなく、どのような印象を与えたいかです。それぞれの特徴を理解した上で、自分の肌色、目の色、社会的立場に合った髪色を選択することが大切です。そして、その際、「手入れの行き届いた」という条件を忘れないこと。黒髪でも茶髪でも、毛先の傷みや色むらがあれば台無しです。



(城戸 景子・イメージコンサルタント)

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  • 私も黒髪で生まれてこの方染めてないし特に嫌だとも思ったことないけど、こういう記事見るとイラッとくるひねくれ者←
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