備えておきたい非常食ラインナップ

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2014年04月01日 13:00  JIJICO

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JIJICO

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被災経験をもとに非常食の質が変化


1995年の阪神・淡路大震災以降、非常食が変わりました。以前の非常食は乾パンが主流で、「最低限の空腹を満たせば良い」という感じでした。しかし、その後、次々に発生する震災や大規模な自然災害の経験をもとに、非常食など「備え」の質が重視されるようになりました。非常食にもおいしさや栄養価、アレルギー対応などが求められ、その種類が年々豊富になったのです。災害時には、水道・ガス・電気などのライフラインが止まる可能性があります。そのため、調理不要でおいしく食べられるものが人気です。


進化した米やパン、カレーが人気


■アルファ米
非常食の主流。湯または水を注ぐだけで、おいしいご飯を食べることができます。中でも、五目ご飯が年齢を問わず人気があります。


■缶詰め入りパン
どこでも手軽に食べられます。パンは「ふっくら、ソフト」でおいしいと定評があります。


■カレー
「国民食」ともいえるくらい食べ慣れたメニュー。常温でも油脂分の分離がなく食べられるものや、ライス入りのものもできています。


■お菓子の缶詰
ストレスが多い環境において、誰もが知っているようなロングセラーのお菓子は、おいしさに加えて食べ慣れた安心感を与えてくれます。脱酸素剤によって酸化を防ぐなど、長期保存を可能にしています。


■発熱剤内臓の非常食
牛丼、ハヤシライスなど。価格は高めですが、熱源や水がなくても温かい食事が手間なくとれます。


家族構成に合わせた備えが必要


■おかゆ
高齢者・病人・乳児の非常食に最適です。被災時に食欲が減退したときにも、水分が多く食べやすく、消化も良いのでオススメです。加えて味噌汁も。


■カロリーメイト
栄養バランスがよく、カロリー制限の必要な人にもオススメできます。コンパクトなので携行にも便利です。水分もご一緒に。


■アレルギー対応食品
お米の主要アレルゲンを95%カットしたご飯や卵アレルギー対応パンなど、アレルギーを持つ人は、体質にあった備蓄をしましょう。


以上のように非常食の種類は豊富にあります。しかし、避難所が備蓄する量には限りがあります。家族構成に合わせ必要なものを備えてください。そしてペットを飼っている人は、ペットの食事もお忘れなく。



(仙波 誉子・防災士)

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