春休みで太った子どもの肥満対策

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2014年04月02日 15:10  JIJICO

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夜更かしやゲーム三昧の生活で短期間のうちに体重が驚くほど増加


春休みは、卒業、入学、進級などで年度の変わる学期のため、宿題が出ることも少なく、子どもたちにとっては気がゆるみやすくなる時期。夜更かしやゲーム三昧の生活に陥りやすくなり、その結果、短期間のうちに、驚くほど体重が増えてしまい、新学期を迎えて心配することとなります。では、その肥満対策として、どのようなことに注意すればいいのか考えてみましょう。


子どもの肥満対策で意識すべき4つのこと


そもそも、どうして体重が増えるのでしょうか?体重増加は「食事・おやつ(摂取カロリー)−活動量(運動や基礎代謝などの消費カロリー)」という単純な式であらわされます。つまり、「体に入れるカロリー」と「出ていくカロリーの差」で、入る方が多くなると体重が増えることになります。


逆に体重を減らすには、摂取カロリーを減らすか消費カロリーを増やす、あるいはその両方を行なえば良いことになります。子どもの肥満対策として、具体的に次のようなことを意識してみましょう。


(1)三度のご飯はしっかり食べさせましょう。成長期の子どもの場合には、タンパク質やビタミン、ミネラルなど、体づくりの原料となるものを減らすことは極力避けてください。ダイエットで体の調子が悪くなるようなことがあっては元も子もなくなってしまします。


(2)子どもなので「おやつを全てなくしてしまう」ということもできませんが、その内容を少し変えてみましょう。一番良くないのは、ポテトチップなどの油を使った加工品です。おいしくするために、味を濃くしてあったり、塩分やカロリーが多い傾向にあります。時々、おやつとしてバナナやリンゴといった果物などを与えるのも良いと思います。また、飲み物は、甘いジュースなどには大量の砂糖が使われているため、お茶や牛乳などが良いでしょう。


(3)子どもはもともと大人に比べて基礎代謝が多く、太りにくいはずです。昼間にしっかり遊ぶことを心がけさせれば、すぐに適正体重に戻るはずです。


(4)子ども時代の食生活習慣は、もっとも重要です。子どものときの習慣は、大人になってからもあまり変わりません。日頃から、いろいろなおかずを少しずつよく噛んで食べさせる習慣を、家庭のしつけで身につけさせていくことが大切です。



(久保 清景・医学博士)

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